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【CompTIA RESEARCH】ソーシャルテクノロジーが企業にもたらす新たなビジネス機会

 
ソーシャルネットワークは、インターネットの姿を変えました。今まさに、そうした遷移を後押ししたテクノロジーや取り組みは、エンタープライズ市場に突入しようとしています。あるデータでは、エンタープライズにおけるソーシャル導入は、個人の導入より数年遅れることが予測されています。また多くの企業では、ソーシャルテクノロジーとビジネスの関連付けに抵抗があるようです。しかし、一方ではソーシャルデータやコミュニケーションは価値を提供するだけはなく、ビジネスをする上で新たな形につながると考える企業も少なくはありません。




CompTIAの「Social Business: Trends and Opportunities(ソーシャルビジネスのトレンドと機会)」調査では、ソーシャルツールの導入と使用について、二つのカテゴリに分け調査を行いました。まず一つ目は、FacebookTwitterLinkdInなどのソーシャルメディアです。これらは現在多くの企業で導入されているものです。二つ目のカテゴリは、ソーシャルエンタープライズツールで、ChatterYammerIBM Connectionsなどのインターネットツールです。これらツールは、ソーシャルの取り組み(ビヘイビア)を、エンタープライズに誘導し、ソーシャルデータをその他のビジネスツールやプロセスに取り込むことを目的としています。


企業におけるソーシャルメディアの一般的な使用例としてマーケティングがあります。調査対象となっている企業の93%がソーシャルメディアを使う目的に「マーケティング」を第一にあげました。しかし、「顧客とのコミュニケーション」(90%)と続き、2番目の理由としてあがっています。企業がよりソーシャルの在り方に順応するにつれ、多くのビジネス機会につながるソーシャルメディア活用ができるようになるでしょう。

現在ソーシャルエンタープライズツールの導入はさほど高いレベルではないものの、急速な伸びも予測されています。
Forrester社では、ソーシャルエンタープライズソフトウェアの市場は2016年までにグローバルで$6.4ミリオン(640万ドル)に達するであろうと予測しています。これらツールは、社員(ワークフォース)の連携を改善する役割を果たし、ソーシャルストリームの分析は一般的なデータよりもより豊富かつ質の高い情報を引き出すことが可能なため、将来の企業戦略において非常に貴重なものとなるはずです。

ソーシャルメディアは、マーケティング部門と関連されがちですが、ソーシャルメディアとのインターフェースに使用される技術は、
IT部門とのつながりも強くします。30%の企業では、ソーシャルアクティビティの管理者はIT部門であると回答し、それはソーシャルポリシーが作られる上で一番関与している部門でもありました(64%)。IT部門とソリューションプロバイダーは、セキュリティ教育やソーシャル分析といったトピックに取り組むことで、ソーシャルの取り組みを牽引することができます。

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Social Business: Trends and Opportunities調査は、USのエンドユーザー企業400社を対象としたアンケート結果にもとづきます。データは20121月に集計されました。詳細な報告書は、CompTIAメンバーに公開しています。詳細は、
[email protected] までご連絡ください。



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