CompTIA(コンプティア)は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。

ここでは、CompTIA認定資格のコンセプトにご賛同され、IT技術者の人材育成において利用をされている企業・学校機関・団体等をご紹介致します。
image 第4回 株式会社名古屋グランパスエイト
〜すべてはホームタウンに愛されるクラブとなるためです〜
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第四回目である今回は、株式会社名古屋グランパスエイト様を御紹介致します。Jリーグクラブとして有名ですが、実際にどのような事業をされていらっしゃるかご存知の方も少ないと思います。今回は、名古屋グランパスエイト様の事業のご案内と、社内資格奨励制度による企業のITリーダー育成モデルをご案内させて頂きます。取材に御協力頂きました管理部 グループリーダーの森 雅彦様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
「すべてはホームタウンに愛されるクラブとなるためです」
Q:まずは事業内容を教えて頂けますか。
A:プロサッカー試合の開催・運営とサッカースクール及びサッカー普及活動の企画・運営、他オリジナルグッズの制作・販売などを行っています。スポーツを核としたホームタウン交流が私たちの使命です。
Q:ホームタウンとのコミュニケーションが事業に大きく関わりますね。
A:はい。ファンやサポーターからは、リアルタイムの情報をいかに正確に早く発信するか、またはニーズに的確に応えられるかが求められています。試合結果速報、チケット予約、練習日程、グッズ販売から選手の声など、1人でも多くの方により親近感をもっていただくため、サービスを提供できるよう努力しています。ITの活用は、そのようなコミュニケーションの中で特に欠かせないものです。IT革命の進展により、インターネットでリアルタイムに情報提供ができますし、以前はメディアの報道に対して受身的にしか対応できませんでしたが、今では、クラブ側あるいは選手側から能動的に情報を伝えることができるという意味で本当に役立っています。社内でもグループウェアにより情報の共有化を図っていますが、クラブとしてのコンセプトの浸透にもつながっています。ホームタウンとの一体化を目標として、様々な手を打っています。
Q:現在意識改革を行っていると聞いています。
A:申し上げました通り、ITは私達の使命をより効率的に遂行できるツールな訳ですから、例えばPCに関しても特別な人間しか扱えないということでは不充分です。WordやExcelでレポート作成の効率性が上がるのと同じように、ネットワーク設定や自身のマシンのアップグレード、マシントラブルの解決などもできなければ時間的、金額的コストが掛かるわけです。オペレーションとマシン管理、セッティングは表裏一体です。
Q:その考えの裏には、「ホームタウンとの一体化」ですね。
A:そうです。技術者ではないので、何かを作れと言っている訳ではありません。バックボーンを理解することで、業務の効率性が上がり、さまざまな判断が容易になります。例えばホームページにおいて、作成は外注化していますが、どのような仕組みで、どのようなソフトを利用すれば、私達の持っている情報が伝えやすいのか判断できますよね。私達はそのブリッジとして知るべきものがあるでしょう。特にPCやインターネット、ネットワークなどの知識はIT企業だけに必要とは限らないと思います。
Q:社内資格奨励金制度に「A+」を導入頂いていると聞いています。
A:はい。今まで例えばトラブルシューティングや各種設定を面倒みていた社員は、「マニア」の延長線上のように扱われていました。「得意そうだから」とかで業務外に頼まれたり。でも大抵はそのような方ってほとんど評価されないですよね。所詮、「好きでやっていること」ですから(笑)。これは、IT革命があまりに急速に進展してしまったがために、社会の認識や制度が追いついていないという現状があると思います。今では、法律や税務に関する知識が、企業にとって根幹的なものであるのと同様に、ITに関する知識は重要なものとなっていると思います。ですから、法律の専門家が弁護士と呼ばれ、税務の専門家が税理士と呼ばれるように、ITの知識・技能に関しても適切な指標を用意し、「マニア」ではなく業務遂行に貢献する人材という認識を持たせたい、という気持ちがあります。エミール総合学院様から「A+」の存在を紹介頂きましたが、それまでは、CompTIAという名前すら知りませんでした。ですが、求めていたスキルレベルであり、「これだ」と正直思いました。社内でより多く取得する事で、ホームタウンとの一体化を支えていきたいと思います。
企業には様々な業種・業態がありますが、このような指標は必要と思います。インターネットが普通に利用され、様々な業務をPCで行う時代です。社内のIT知識レベルの底上げが企業の業績に大きく関わってきます。「読み・書き・そろばん」ではなく「読み・書き・PC」ともはや言えるのではないでしょうか。
興味深いお話を頂き、有難うございました。
株式会社名古屋グランパスエイト
会社名の由来: GRAMPUS・・・しゃちほこ、名古屋のシンボル
EIGHT・・・名古屋市の徽章が八であり、末広がり
創 立: 平成3年7月17日
URL: http://www.nagoya-grampus-eight.co.jp/
頂いた会社概要に「サッカーの普及と育成」というカテゴリがあり、このように書かれています。
(以下抜粋)
「プロを生み出す土壌を作る」
“グランパスエイトはサッカーをより広く愛されるスポーツとして普及させ、さらに豊かなスポーツ文化を醸成するための基盤作りとして「サッカースクール」や「ふれあいサッカーひろば」などの活動を展開し、地域との密接な関係を深めています。
そうした活動の中から選ばれた選手に経験を与えてプロ選手として育て上げるために「ユース・Jrユース・ジュニア」があります。
このように底辺からグランパスエイトの育成コンセプトを浸透させ、土壌を作ることが本当のプロの選手を作ることだと考えています。”
CompTIAは“人材育成”という意味では、まさに名古屋グランパスエイト様と同じコンセプトで技術者の基盤作りに励んでいます。違うフィールドですが、底辺からの浸透と経験を与え育成するコンセプトは、IT技術者育成においても全く変わることはありません。CompTIA認定資格の普及による実務ベース作りを進め、柔軟及び応用力を持つ本当のプロの技術者を作ることを考えていきたいと当局も思っています。
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