CompTIA調査による
IT業界の企業信頼感指数(IT Industry Business Confidence Index)では、2013年第2四半期において肯定的上昇を見せ、三期連続の改善となった。この指数は、テクノロジー企業の景況感を表す測定値である。
CompTIAのIT企業信頼感指数は、100ポイントのスケールで現在58.0を示している。これは第1四半期56.1からの上昇であると同時に、三期連続の改善はCompTIA実施調査のなかで、最も長い回復基調とされる。調査では、3つの評価指標である「米国経済」「IT業界」「自身の企業」から見た景気状況に対する印象で構成されている。
また、マクロ経済の強化に対する期待から、今後6カ月における信頼感は2ポイントの上昇を示している。
「このデータは、IT企業が経営状況について良い感触を得ていることを示唆しています。一般に、テクノロジー需要は、多くの分野、顧客層において一貫性があります。また、テクノロジーはかつてないほど、あらゆる規模の企業にとってアクセス可能であり、価格面においても手頃なものとなったことも要因でしょう。」CompTIA米国本部リサーチVP
Tim Herbertは述べている。
IT企業の38%が、今後6カ月間において、新しい製品または事業分野への支出を増額すると回答していることから、新しいテクノロジーに対する投資や、今後の収益機会の期待を反映しているといえる。この数字は、第1四半期から比較するとわずかに下降したが、IT企業が増加を予定するビジネス投資においては、最も高い数字となる。
しかしHerbertは、依然として高い失業率、連邦政府の予算削減やそこから生じる対外的混乱といった多くの不安要素があるため注意が必要と言う。また、企業の景況感は、急速に変化するという点も指摘している。
CompTIAの2013年第2四半期IT業界の企業信頼感指数は、3月下旬に実施された309のIT企業を対象にしたオンライン調査の結果である。
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