CompTIA(コンプティア)は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。

 
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image 和歌山県の産官学協働による「ITキーパーソン育成プログラム」トライアル講習を開催
〜地域特性に応じた「個人」「チーム」「組織」としてのスキル標準を策定〜
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2005年3月9日
東京

CompTIA日本支局(コンプティア、コンピュータ技術産業協会 / 本部:米国イリノイ州)は、和歌山県の産官学が協働で、県内の特性に応じた研修カリキュラム「ITキーパーソン育成プログラム 通称:KITS(Key IT Skill Standard)」 の実証実験として、トライアル講習を2005年3月17日(木)から実施することを発表致しました 。

和歌山県は、学生・教員・保護者を対象としたIT人材育成検討基礎調査(注1)と、県内事業所における情報人材に関するアンケートで、関係機関にヒアリング調査を実施しており、その結果を踏まえIHS構想(注2)に基づくIT企業立地促進や雇用促進、地域IT化の促進という課題の解決に必要な人材を検討するため「 和歌山型ITスキル標準 策定ワーキンググループ」を、県内の産官学で昨年夏に設立致しました。主なメンバーは、以下の通りです。
  • 社団法人和歌山情報サービス産業協会 理事
    (株式会社宮崎エンジニアリング 代表取締役)  廣崎 清司 氏
  • オフィスメイト株式会社 代表取締役 坂本 昇子 氏
  • 特定非営利活動法人 和歌山 IT 教育機構 事務局長 山口 実 氏
  • 和歌山県 IT推進局情報政策課 ITセンター整備班 班長 新谷垣内 真琴 氏
  • 和歌山県 商工政策局企業立地室立地プロジェクト班 班長 土井 雅史 氏
  • 和歌山県 教育委員会学校教育局 県立学校課 教育振興班 班長 森本 清仁 氏
  • 和歌山県 田辺商工会議所 相談室長 田ノ岡 比呂志 氏
  • 和歌山大学 システム工学部 教授 鯵坂 恒夫 氏
  • 和歌山コンピュータービジネス専門学校  IT科学科長  輪嶋 儀博 氏
  • CompTIA 日本支局 事務局次長 板見谷 剛史
「事業所における情報化人材に関するアンケート」の報告書によると、「本店・支店別」では、 60.8%が「単独事業所」であり、22.7%が「本社・本店」でした。加えて、「従業員数」では、1〜10人が45.6%、11〜30人が34.1%を占めました。この環境下で、情報化推進のための職員の必要性は感じているが、配置していない(62.2%)現状があり、情報化を推進するために「従業員にはどのような知識を修得するための研修が必要だと考えますか」という問いに対する一番多かった回答が、「業績向上のため情報技術活用を提案できる能力」や「パソコンやネットワークのトラブルに対応できる能力、セキュリティを確保できる能力」でした。

また、県内に情報系の大学・専門学校が少ないことから、高等学校からのIT教育に注目が当たっていますが、高等学校で授業を受けた内容や学びたい内容と、一般事業所が求めている情報化人材のスキルとはかなりのギャップがあることが分かりました。

上記報告書の結果と、IT企業立地促進や雇用促進、地域 IT 化の促進という課題の解決ができるスキル標準の検討から、カリキュラム化したものが「ITキーパーソン育成プログラム 通称:KITS(Key IT Skill Standard)」です。 「個人」「チーム」「組織」の3つのレベルに分け、「コンピュータ」「ネットワーク」「セキュリティ」の3分野において求められる能力を想定し、人材集積としてはピラミッド構造となる“3×3構造”で構成されています。今回のトライアル講習は、「個人」レベルに関する実証実験にあたります。

また今後は、実証実験の結果をもって、研修事業、県内での認証制度、教育機関での単位互換等、様々な取組みも検討されています。

CompTIAは、CompTIA認定資格の「各IT業務の顧客環境の理解(環境の現状把握)と、最適な環境へ導く能力(問題解決、状況判断、環境評価など)の評価」という役割が、ITキーパーソンに対する“県内のIT環境の理解と、最適な環境へ導く”能力育成に関連があり、具体的にもCompTIA認定資格の各分野の出題範囲が、事業所に求められる人材に必要なスキルとの接点が多いことから、様々なリソースの提供を目的としたメンバーとして、参加しております。
【トライアル講習に関する御問合せ】
県立情報交流センターBig・U (田辺市新庄町) TEL 0739-26-4111
田辺商工会議所(田辺市新屋敷町) TEL 0739-22-5064
※注 1 http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/021200/jz_report/index.html
※注 2 IHS( Inovation Hot Spring) 構想 田辺 ・白浜 地域への情報通信関連産業の集積を促進し、技術革新や創造的活動が温泉のように湧き上がり、日本へ、世界へと広がる知的創造空間を創り出そうとするものです。
−CompTIA とは−
1980年初頭、 EDI が様々な規格で利用され情報が飛び交う中、 ISO や IEEE に対し標準化を提言するため、各社が集まる場として1982年にシカゴで設立。その後、欧米を中心とし9拠点を持つ非営利グローバル IT 業界組織として、技術標準化の提言や各業務の業務保証となる実務能力基準の認定活動等を行っています。会員は、 IT 企業や各種団体、教育機関など 89 ヶ国 18,000 機関以上が参加しています(2004年6月現在)。尚、日本では、支局が平成13年4月に設立されています 。
−CompTIA 認定資格とは−
1993年のPCの爆発的な普及に伴い、クライアント環境の運用管理業務を理解する人材が急激に不足するといった事態に対処するため、技術標準化を進めるノウハウを生かし、各社が集まり、「業務」に対する標準化を進め、個々人の「業務保証」のガイドラインを作成してできたのが「CompTIA A+」です。
2003年12月現在、Network+ など 11 分野に及ぶ業務に関する認定を行っています。現在は、OJTの削減やトレーニングコストの削減、各レベル(新入社員、主任、管理職など)やパートナーなど実務評価基準を背景とし、 HP 社を始めとする業界各社が試験作成委員会に参加し、現在の業務環境における理解と問題解決や状況判断などの業務遂行能力のガイドライン(試験範囲)の作成から、調査分析、作問を担当。IT資格としてはMicrosoftについで世界2位の規模。
【お問い合わせ先】
CompTIA 日本支局  http://www.comptia.jp
〒 101-0061 東京都千代田区三崎町 3-4-9  水道橋 MS ビル 7F
TEL : 03-5226-5345   FAX : 03-5226-0970
E-Mail : [email protected]
担当:広報
※試験名、名称、会社名は各社の商標または登録商標です。


 

 



 
 
 

 

 

 
 

 
 
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