IT業界の人材育成などを支援するためワールドワイドでベンダーニュートラルの認定資格を提供しているCompTIAでは、ITエンジニアのために提供されている主要認定資格であるCompTIA
A+の改訂を発表しました。
新しい認定資格試験では、ITエンジニアの企業における責任範囲の拡大などを受け、試験の出題範囲に反映しています。
「ITエンジニアの役割は、壊れたPCを直すといった業務内容の頃に比べ、より複雑かつ、広範囲で高機能となっています。昨今では、企業内に持ち込まれるモバイル機器やワイヤレス、セキュリティや仮想化など多種多様な責任分野を一手に引き受けなくてはなりません。改訂CompTIA
A+では、この現実を反映し、試験が作成されています。」CompTIA Skill Certification部門のエクゼクティブ・ヴァイス・プレジデントのTerry
Erdleは述べています。
CompTIA A+は、PCクライアントの設計・構築、管理・運用などの業務を遂行するエンジニアやITサービス、ITサポートを業務とするエンジニアが必要とされる基本的なスキルや知識を育成するために設計された認定資格で、世界的に認知された品質規格であるISO/ANSI認定を取得しています。CompTIA
A+は、1993年の提供開始以来、ワールドワイドで90万人以上の方に取得されています。
改訂CompTIA A+は、現時点ではワールドワイドで英語での受験が可能です。他の言語の試験は、随時提供開始予定です。(改訂CompTIA
A+日本語試験は、2013年第1四半期に提供開始予定です。)
認定資格試験は、単一選択、複数選択や、計算が必要となる問題、またシミュレーションのIT環境上で設問に対するタスクを実行したり、問題解決をするといったパフォーマンスベースドテストの問題により構成されています。受験者の方には、出題範囲を確認し、実践に近いトレーニングや勉強方法を取られることをお勧めしています。改訂CompTIA
A+では、PCクライアントの運用・管理関連業務に12カ月程度経験した際に持つべきスキルを証明できるように設計がされています。
CompTIA A+認定資格を取得するためには、2つの試験に合格する必要があります。
CompTIA A+220-801試験では、PCハードウェアやネットワーク、ラップトップ(ノートPC)やプリンターなどの構成や設定が含まれ、運用手順について出題がされます。また、CompTIA
A+220-802試験では、オペレーティングシステム、セキュリティ、モバイルデバイスや、ネットワーク機器やこれらのトラブルシューティングなどについて出題されます。出題範囲は、こちらのCompTIA
A+のWebサイトよりダウンロードしていただけます。
また、改訂CompTIA A+の配信開始に伴い、現行CompTIA A+(試験番号:220-701/702)は、2013年8月31日をもちまして配信終了となります。
認定資格を取得するメリット
認定資格を取得しているITエンジニアは、革新的で複雑な技術を理解する高いスキルを有しており、また、業務に対して生産性が高く、問題解決のための洞察力が高いと判断されるため、ITスタッフを雇用する際に雇用主が考慮する点の一つとなっています。2011年CompTIA調査方向では、IT企業の雇用担当者の64%が、求職者のスキルと専門知識が極めて高いスキルと付加価値を持っていることと認定資格を関連付けていると報告されています。10社中8社では、IT認定資格は、今後2年間の間に有効性と重要性がさらに増すと回答しています。
さらに、イリノイ州のコミュニティ?カレッジ理事会とイリノイ州教育委員会、北イリノイ大学が2012年に実施した調査では、コミュニティカレッジの学生が、9カ月以内にCompTIA認定資格を取得した学生が12.26%増加したと報告しています。
「CompTIA A+は、個々人のITキャリアの第一歩を踏み出す上で最適な認定資格と言えます。この認定資格では、全てのITエンジニアが必要とされるスキルセットのコアコンピタンスとスキル、知識を網羅的に育成し、測定することが可能です。また将来のキャリアアップに向けた基盤を確立する上でも、とても重要な位置づけとなります。」とTerry
Erdleは述べています。
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