米国国防総省エージェンシーである国防サイバークライムセンター(DC3:
Defense Cyber Crime Center)とCompTIAの新たなパートナーシップに基づき、米国内えり抜きのサイバー検査官は、主要な業界認定資格の取得を目指す。
DC3とCompTIAの協業により、基礎となるネットワーク講義と、資格試験を一つにバンドルしたコースが新設された。DC3のトレーニング局
国防サイバー捜査トレーニングアカデミー(DCITA: Defense Cyber Investigations
Training Academy)に在籍する学生は、この新設コースを通じてCompTIA Network+認定資格の取得が可能となる。
オンラインと座学の両方で提供される「ネットワーク基礎(FN)コース」は、CompTIA Network+認定資格試験の受験をすることで、コース完了となる。
軍関係、または、連邦政府に所属する従業員の数は増加傾向にあり、日常業務の一環として、特定の権限を必要とするネットワークにアクセスする必要がある。また、米国国防総省指令(DoDD)8570では、職務に応じて、特定の認定資格保有を要求している。これらの理由から、FNコースでは、情報保証技術(IAT)レベル1で保有が必須となるCompTIA
Network+認定資格のためのトレーニングを提供する。
FNコースでは、ネットワークハードウェア、ケーブル配線とトポロジー、それらの構成手法を含むネットワーク技術の基礎となる概念が主要内容となる。受講者は、ネットワークで使用される多くの共通プロトコル、また、それらをネットワーク技術がどのように使用するかを学習する。
さらに、DCITAのカリキュラムには、CompTIA A+, CompTIA Network+, CompTIA
Security+認定資格を継続するために必要となる継続教育となる他のトレーニングも含まれる。そのため、受講しているサイバープロフェッショナルは、講義を通じてCompTIA継続教育ユニット(CEU)を得ることができ、DoDD
8570の要求を継続的に満たしていることになる。
対象トレーニングには以下が含まれている。
■ DCITA CyberCasts : テクニカルに焦点をおいたウェビナープレゼンテーション。60分間のビデオが無料で提供され、サイバーセキュリティ、ネットワークマネージメント、オペレーティングシステムなどの現在の動向に関するトレーニング
■ DCITAコース : CompTIAは、CEU申請ができるアカデミーコースを多く承認。対象となるDCITAコースはオンラインカタログから検索が可能
DCITAについて
DCITAでは、不正使用や犯罪行為、海外諜報活動といったことから米国国防総省(DoD)の情報システムを守る人材に対し、5つの専門トラックと36のコースを通じて、ウェブベースのサイバー捜査とインシデント対応トレーニングを提供している。DCITAでは、デジタルフォレンジック、サイバー捜査、インシデント対応分野でのDoD認定資格を提供している。アカデミー内トレーニングを補完するため、広範囲なプログラムの提供を目指している。
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