CompTIA（コンプティア）は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。

ベンダーニュートラルなスキル認定資格を提供するCompTIAは、改訂CompTIA Cloud+認定資格の配信を発表。
組織内にクラウドサービスを展開するITプロフェッショナルが効果的に業務する上で必要とするスキルが反映されている。

CompTIA Cloud+は、業界で唯一のベンダーニュートラルかつ、パフォーマンスベースのクラウド認定資格である。
試験は、特定のベンダーの製品や職務に限ることなく、広範なITシステムや業務に関連した高度なクラウドスキルを対象としている。

クラウドコンピューティングは、他に関連を持たず、それ自体が目的となると、CompTIAのテクノロジーエバンジェリストJames Stangerは述べている。「クラウドベースのインフラストラクチャサービスは、組織全体のITシステムにとってますます重要なピースとなっています。ハイブリッドやマルチクラウド環境が標準となりました。ITプロフェッショナルは、これらのピースをつなぎ合わせ、ミッションクリティカルなシステムを実行し、特定のビジネスニーズを満たすセキュアソリューションに作り上げなければなりません。」

CompTIAは、この環境に対応できるだけのスキルを評価するため、認定資格試験にパフォーマンスベース問題と実践的なシミュレーションを組み込み提供している。クラウド認定資格としては、この取り組みは唯一となる。
CompTIA Cloud+を取得したプロフェッショナルは、 設定およびディプロイメント、セキュリティ、保守、管理、トラブルシューティングといった5つの分野における知識とスキルを習得していることが証明される。

例えばセキュリティ分野では、アクセスコントロールのメソッドを適用するスキルおよび、主要なオートメーションやオーケストレーションを実装するスキルが評価される。さらには、クラウド技術に対するサイバー脅威を予測し特定する能力が問われる。

CompTIA Cloud+は、ワールドワイドの組織で導入され、従業員への資格取得が推奨されている。また、そのような組織の多くが、この資格改訂の開発に専門知識を提供し、協力している。

CompTIA Cloud+を取得したITプロフェッショナルは、航空宇宙、サイバーセキュリティ、エンジニアリング、エンタープライズコンピューティング、モバイルテクノロジー、システムインテグレーション、テレコミュニケーションなど様々な業界で活躍している。彼らの職務には、システム管理者、システムエンジニア、ネットワーク管理者、ネットワークエンジニア、クラウドディベロッパ、クラウドスペシャリスト、クラウドエンジニアなどがある。

CompTIA Cloud+認定資格は、国際標準化機構（ISO）17024標準に準拠する米国規格協会（ANSI）の認定を取得。
またCompTIA Cloud+は、U.S. Navy Credentialing Opportunities On-Line（軍人や軍属のための資格やライセンス取得を支援するプログラム）のIT-Information Systems Technician、CTN-Cryptologic Technician Networks、Information Professional Officersそれぞれのキャリアパスにおいて承認されている認定資格の一つである。

CompTIA Cloud+は、ネットワーク、ストレージ、またはITデータセンター管理者として2〜3年の実務経験を持つプロフェッショナルを対象に開発されている。また、受験者にはCompTIA Network+およびCompTIA Server+の取得が推奨される。

英語試験は2018年2月9日より配信開始。日本語試験は、配信予定であるが、詳細のケジュールは未定。

試験に関する詳細： https://certification.comptia.org/certifications/cloud 米国本部サイト（英語）