CompTIA(コンプティア)は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。


  CompTIA A+ 試験問題作成Workshopに参加!

CompTIA認定資格は、IT業務における実務能力を評価するため「IT業界内のニーズにより作られ、IT業界内の人々により作られる認定資格」です。また、認定資格試験の信頼性とメンテナンス(改訂)も継続してIT業界の人々により行われます。(試験開発のプロセスについてはこちらをご覧ください。)
今回、CompTIA A+の改訂に伴い、2006年3月6日〜24日までCompTIA本部(米国シカゴ)にてWorkshopが開催され、日本からは、日立電子サービス株式会社 教育本部 コンピュータシステム技術学校  稲垣 智周様にご参加いただきました。
日本語翻訳の試験問題については、これまでも国内の実務従事者の方々によりレビューをいただき、品質の維持を行ってまいりましたが、日本国内のメンバーから、本部へのWorkshopに参加するのは今回が初めてのことです。
本コラムでは、CompTIA本部やWorkshopの様子などをレポートしていただきました。

※文中かっこ内(「 」内)太字は稲垣様より頂いたコメントです。

日立電子サービス株式会社
教育本部 コンピュータシステム技術学校  稲垣 智周様

「これまでは、日本において、様々なベンダの方々と一緒に、SME(Subject Matter Expert)と呼ばれる試験問題改訂委員の活動に参加し、A+, Network+認定試験改訂後の設問の日本語翻訳チェック等をお手伝いさせて戴いておりました。また、SMEの活動の中では、日本語化された試験の訳のチェックのみでなく、米国と日本との規格やトレンドの違いに関して、CompTIA日本支局を通して、米国の本社に意見を述べさせて戴いたこともございました。今回は、初めての日本技術者代表として、本国の問題作成委員の方々と共に、ダイレクトに意見を交換しつつ、問題の作成やレビューを実施することができ、非常に貴重な経験をすることができました。
また、これらWorkshopでの一連の活動を通して、CompTIAの認定資格が、プロダクトベースのベンダ資格や、知識のみを問う資格ではなく、実際にITにおける現場で働いている方々の手によって作られた、“実務能力”を問うための試験として作成されていることを改めて強く認識しました。 今後も、今回の活動の経験を活かし、日本においても、CompTIA資格のグローバルな認定基準に積極的に貢献していければと考えております。」
CompTIA A+ Workshop
今回は、 CompTIA A+職務分析報告書に基づき、実際の試験問題を作問するというWorkshopです。
CompTIA認定資格の試験問題は、IT 業務において、現場に本当に必要とされる実務能力を身につけるため、問題はすべてサービス、サポート&ソリューション業務の現場業務従事者により作られます。この試験作成に関わる現場業務従事者を、CompTIAでは、SMEs(Subject Matter Experts)と呼び、特定のベンダーに偏ることのない顧客視点に必要な試験の作成にご協力を頂いています。
Workshopは、毎日8時30分〜5時まで開催され、各国より集まったSMEsの方々により、ディスカッションを繰り返しながら問題を作成していきます。
Workshop中は、セキュリティのため受験時同様、コンピュータや携帯電話などの持ち込みは一切禁止されています。そのため、Workshopのために用意されたパソコンを用い、また書籍などで知識の確認を行いながら作問していきます。
Workshop中のミーティングだけではなく、ミーティングを終了しても、情報交換の場は続きます。国は違っても、同じIT業務を行っている仲間同士、様々な話が繰り広げられます。
「Workshop自体は、問題が漏れることの無いように、セキュリティの整った環境で実施されましたが、SME同士は、問題の作成をしやすいように、幾つかのグループに分かれ、朝食、昼食、コーヒーブレイクを交えつつ、非常にフランクな環境で試験問題作成&レビューを行なうことができました。 また、活動後には、CompTIA本部主催のディナーも開催され、試験問題作成、レビュー以外にもSME、CompTIA現地のスタッフの方と、交流を深めることがきました。技術的な内容に特化した意見交換のみでなく、お互いの文化的な背景を始め、アメリカと日本の技術者としてのキャリアパスに関する考え方の相違といったことにも、気付くことができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。」
CompTIA本部
CompTIA本部は1982年米国シカゴに設立されました。 IT規格標準化の提言を中心に、リサーチ、CompTIA認定資格の認定など、IT業界と中央機関や教育機関との橋渡し役として、活動しています。

「本部オフィスを見学させて戴いて、日本の企業とは異なり、絵に描いたようなアメリカのオフィスという印象をうけました。少し抽象的ですが、設置されている応接セットは、スタイリッシュなチェックのソファであったり、マネージャさん方のオフィスを拝見すると、シュレックの人形がトコロ狭しと、並べてあったりと、遊び心も忘れない、良い意味で期待を裏切らない“欧米らしい”オフィスでした。」

稲垣様とCompTIA CEO John Venator
おまけ
ちなみに、シカゴ(Chicago)はアメリカ合衆国の大都市で、アメリカの経済、金融、工業の中心都市の一つです。
かつて、世界一の高さを誇るシアーズタワーや米国三大美術館のシカゴ美術館など見所もたくさんあります。
また、多くの映画やドラマなどの舞台になっています。(下記写真は、稲垣様撮影です。)
「CompTIA本部からは、少し距離が離れていますが、もしシカゴを訪れることがあれば、是非、シティを散策されることをオススメします。
シカゴはミシガン湖に面した、近代的な建築が建ち並ぶ非常に美しい街です。また、シカゴといえば、JAZZや、バスケットボールなどが盛んな都市としても有名ですが、美術館にも有名な印象派の絵画も多く、文化的にも豊かな街です。
ちなみに、私のオススメは、なんといってもSears Tower!! 雲に手が届きそうな103階からの眺めは、まさに『光の絨毯』…必見です。」
CompTIAより

今回は、今後、より一層日本の環境に合わせた認定資格試験問題を出題すべく、初めて日本より問題作成のWorkshopに参加していただきました。 業務経験の豊富な稲垣様にご参加いただいたことで、今後改訂されるCompTIA A+はさらにブラッシュアップされることと思います。

CompTIA認定資格は、IT業界の皆様により作られ、メンテナンスが行われる業界唯一の試験です。今後も、「The Skill for Service, Support & Solution」をキーワードに皆様のスキルアップにお役立ていただければと思います。

今後も、CompTIA日本支局としては、同様の本部の活動に積極的に対し、日本国内や韓国などから積極的参加者を募らせていただき、より「Global Certification」としての価値を高めていくよう努力をしていきます。

最後になりましたが、年度末のお忙しい中ご参加いただきました稲垣様には、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。今後の益々のご活躍を心よりお祈りしております。



 

 



 
 
 

 

 

 
 

 
 
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