2016年1月29日(金)にCompTIA日本支局主催による「CompTIA人材育成サミット2016」が開催されました。
今年の人材育成サミットでは、「クラウド/セキュリティをどのように捉え どのように取り組むべきか」というタイトルのもと開催されました。
企業での取り組みがますます加速する一方で、クラウド/セキュリティに対して、ビジネスとしての取り組み、人材育成の取り組みに課題が生じているというお声をお伺いします。
今回のセミナーでは、これらの課題への一助となるべく、クラウド/セキュリティの現状と課題を改めて整理すると共に、人材育成に取り組みをいただいている企業様に、ねらいと効果についてご案内をいただきました。
セミナー当日は、雨がちらつく中、当日皆様にお越しをいただけるか心配ではございましたが、定員を超え多くの皆様にお集まりいただき盛会のうちに終えることができました。お足下の悪い中お集まりいただきました皆様、誠にありがとうございました。
当日、ご講演をいただきました皆様には、この場をお借りいたしまして改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
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セミナー内容やセミナー内でご紹介された内容につきまして、ご質問やより詳細な内容を御希望の場合は下記までご連絡をください。
CompTIA日本支局(担当:吉村) TEL:03-5226-5345/e-mail:[email protected] |
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タイムスケジュール(それぞれリンクのある項目をクリックすると詳細がご覧いただけます。) |
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12:30 |
受付開始 |
13:00〜13:10 |
CompTIA人材育成サミット2016開催のご挨拶 |
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CompTIA
Asia Pacific Vice President Dennis Kwok |
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13:10〜13:50
基調講演 |
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アマゾン ウェブ
サービス ジャパン株式会社 マーケティング本部
エバンジェリスト 高岡 将 氏 |
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13:50〜14:10 |
休憩 |
14:10〜14:50
基調講演 |
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CompTIA
Product Development Senior Director
James Stanger |
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14:50〜14:55 |
休憩 |
14:55〜15:15 |
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CompTIA
Senior Vice President John McGlinchey
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15:15〜16:40
人材育成モデル紹介 |
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16:40〜17:00 |
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【基調講演】
IT市場におけるクラウドの最新動向とクラウド型人材育成の方向性
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アマゾン
ウェブ サービス ジャパン株式会社 マーケティング本部
エバンジェリスト 高岡 将 氏 |
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今回のセミナーでは、基調講演として、190ヶ国の数十万にお客様にクラウドサービスを提供するアマゾン
ウェブ サービス ジャパンの高岡様にご講演をいただきました。
クラウドの変革から現在の利用状況、利用されているお客様の感じているクラウドのメリットなどについてご案内いただきました。
後半では、「IT市場におけるクラウド型人材育成の方向性」のテーマで、現在のクラウド市場を取り巻く人材の状況についてお話をいただきました。
やはりここでも「人材不足」が一つの課題となり、この課題に対しての取り組みとしての「人材育成」をどのように行っていくかの具体的な方向性を挙げていただきました。
「新しい技術、経験だからこそ、単に知っている人たちのはやりではなく、指標が必要である。」といった提言があり、今までの技術や手法も陳腐化されるわけではなく、顧客やビジネスを中心としてクラウドの構築ができる人材が必要といったお話がありました。
ご講演をいただきました高岡様、誠にありがとうございました。 |
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【基調講演】
Securing
how we think and work: Reconsidering our approach
to Information Technology in business
〜セキュリティをどのように捉え、どのように取り組むべきか:企業におけるITの取り組みを改めて考える〜 |
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CompTIA Product
Development Senior Director James Stanger |
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もう一つの基調講演では、CompTIA米国本部
Product Development Senior DirectorのJames Stangerより、現在の企業を取り巻く課題である「セキュリティ」について講演をさせていただきました。
大前提としては、セキュリティは既にIT部門の誰かが守るべきものではなく、企業に所属する一人一人が、どのような危機意識を持ち、対応できるスキルが必要であるかといったことが話されました。
また、テクノロジーの移り変わりと共に変化する、過去から現在でのセキュリティ脅威の種類や手法を具体的にご紹介しました。
「攻撃者は、簡単で強力なツールを使いながら、企業でのセキュリティホールとなるただ一人のユーザーを探している」という言葉には共感されている方も多く、様々なセキュリティ脅威にさらされている現状が伺えます。
これらの防御策のためには、知識としての脅威を知ることやツールを駆使することも必要ですが、一方で、個人のスキルを育成することも必要です。講演の中では、これらのスキルアップがもたらす効果についてもご案内をいたしました。 |
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People,
Skills and Technology−Critical success factors
in Cloud Computing and Security
〜人材、スキル、テクノロジー − クラウドコンピューティングとセキュリティ分野で成功するためのクリティカル要因とは〜 |
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CompTIA Senior
Vice President John McGlinchey |
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現在必要とされているスキルとその取り組みについては、CompTIA米国本部
Senior Vice PresidentのJohn McGlincheyより講演をさせていただきました。
CompTIA米国本部が実施した調査では、ワールドワイドで58%の企業がIT人材の質、量の両面で満足をしていないという結果が出ています。これらのスキルギャップにより、生産性の低下、カスタマーサービスの質の低下、またセキュリティ上、障害が出ているといった結果が出ています。
講演の中では、これらのスキルギャップを改めて数値として可視化し、これに対して、CompTIAとしてワールドワイドで実施している取り組みついてご案内をいたしました。
クラウド、モバイルといった新しいテクノロジーの導入と共に、スキルギャップの割合は、年々増加しています。
CompTIAが提供している認定資格やスキル育成プログラムがどのような効果をもたらすか、またワールドワイドで企業とどのような取り組みをしているかについてお話をさせていただきました。
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【人材育成モデル紹介】
国内外のクラウド案件に対応できる人材強化にむけて |
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NTTコミュニケーションズ株式会社 ソリューションサービス部
第一プロジェクトマネジメント部門 第三グループ
担当部長(グループリーダー) 井村 宏之 氏 |
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NTTコミュニケーションズの井村様からは、自社のクラウドサービスの状況の変革と、これらのサービスに携わる人材の育成にご活用いただいたCompTIA認定資格の目的と成果についてご案内をいただきました。
2011年より取り組みを強化され、現在、海外を含め11,500以上のお客様にクラウドサービスを提供されている同社では、Gartner社/IDC社が実施した調査もクラウドサービスの「リーダー」として注目を集めています。クラウドサービスのラインナップとしては、基幹システムからWebアプリケーションまで幅広いサービスを展開されています。
既存の法人ソリューションのエンジニア部隊がクラウドサービスを展開するにあたり、様々な課題に直面されたとのお話がありました。クラウドを展開する上では、フルレイヤの対応が可能な技術力を習得すること、また今までの仕事の進め方を変える発想の転換などが必要とされたそうです。
これらの課題を解決するため、同社では、「プロジェクトマネジメント」「語学力」「知識のテクニカルスキル」「実践力のテクニカルスキル」に焦点を当て取り組みを強化されました。
この取り組みの中で、CompTIA Cloud Essentials、Cloud+、Project+、Security+を採用いただき、社内でも多くの皆様に取得いただきました。
取り組みの中で意識されたこととしてあげられていた「先行して学習したり取り組みをされている方には、大いに褒め称えること」というのがありました。とても素敵な取り組みだと思い、お話をお伺いしておりました。
ご講演をいただきました井村様、誠にありがとうございました。 |
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【人材育成モデル紹介】
「データベースのシステムエグゼ」から「クラウドのシステムエグゼ」へ |
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株式会社システムエグゼ 営業本部 クラウドコンサルティング部
部長 豊嶋 功 氏 |
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システムエグゼの豊嶋様からは、クラウドのニーズ拡大に伴い、自社のサービスの変換、そしてこれに対応する人材を育成するための取り組みについてご案内をいただきました。
2010年頃を境に、顧客より既存システムをクラウドに移行したいというニーズが高まり、同社では、「「データベースのシステムエグゼ」から「クラウドのシステムエグゼ」へ」をテーマに、ビジネスの転換を図られました。
この転換に向け、社内横断クラウド推進プロジェクトを立ち上げ、今まで得意分野としてきた「業務知識」「データベース知識」に加え「クラウドのエキスパート」になるべく、内部で勉強会などを実施されました。
また、資格取得にも取り組まれ、短期間で170名もの方がCompTIA Cloud Essentialsを取得されています。
今では、社内でクラウドの知見がない人材がほとんどいなくなり、新製品やサービスを開発する際には、クラウドをベースとしたサービスとして展開ができるようになったと話されます。
今後は、さらにクラウドと密接な関係にあるネットワークやセキュリティといった分野での勉強会を実施し、社員全員のスキルアップを図るとお話をされていました。
ご講演をいただきました豊嶋様、誠にありがとうございました。 |
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CompTIA日本支局 活動報告 |
2016年の認定資格試験の改訂状況等と各種プロモーションについてご案内をいたしました。
当日の資料は、下記リンクよりダウンロードをいただけます。
CompTIA人材育成サミット2016
CompTIA日本支局活動報告 |
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