CompTIA(コンプティア)は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。

image 第10回 株式会社NTT-ME埼玉 image
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CompTIA A+の受験を行い、通常業務に戻り、平均5ヶ月経過した後のアンケート調査。
このアンケートは、株式会社NTT-ME埼玉様が、実際に行いましたアンケートを、ご好意により公開させて頂いたものです。「現場に聞く」という主旨をそのまま表すものとして、皆様に御案内申し上げます。御協力頂きました企画総務部企画担当の小室 昭雄様にこの場をお借り致しまして御礼申し上げます。
対象となった部門と担当業務
15年度CompTIA A+ 取得者82名のうち、有効回答31名
企画総務部 1名 社内LAN管理業務
ソリューション営業部6名 事業開拓部門 Bフレッツマンション営業(導入及び受付)
ブロードバンドサービス クライアント設定、各種NW環境設置設定等
アクセス運営部門 11名 アクセス技術 技術支援
メンテナンスセンタ 専用製開通、故障修理、サービスオーダー工事など
ネットワーク運営センタ 5名 所内メンテナンス 伝送装置やサーバ・ルータなどの保守・運用
エンジニアリング技術部門 2名 ネットワークEG 交換機所データ設計
ITテクニカルセンタ 3名 「113」担当 IP故障受付、サポート業務
ネットワークオペレーションセンタ 3名 運営サポート部門 故障の原因探索
ネットワークコントロール部門 NW監視、電話網保守
CompTIA A+取得の為の勉強は身になったものがあると感じますか
●今まで、実体験や雑誌などから得た事に対して、技術的な裏付けを知識として得る事が出来た。
(事業開拓部門)
●実際の業務に役に立つ。業務に関連性がある。
(事業開拓部門・ブロードバンドサービス・メンテナンスセンタ・所内メンテナンス・「113」担当)
●製品案内の仕様等を見たときに覚えのある単語が出てきて、製品に対する理解度が格段に良くなった。クライアントに対する苦手意識がなくなった。
(「113」担当)
●汎用知識が得られる。
(ネットワークコントロール部門)
●今まで培ってきた自分の知識が正しく理解できていたのか判断する為に、大変役に立った。
(所内メンテナンス)
●MCP・CCNAは現在の業務で役に立つが、A+は現在の業務ではほとんど役に立たない。
(ネットワークコントロール部門)
A+を取得した技術・知識が実際に役に立ったことがありましたか。または将来役に立つことがあると感じますか
●各担当からのクライアントでのトラブル対応に役に立ちました。
(社内LAN管理業務)
●今後、データセンタ業務で一次切り分けなど、様々なサーバを切り分ける際、基礎知識として役に立つと思う。
(事業開拓部門)
●クライアント設定に伺ったお客様からのUSBやウイルスの質問に対し、答えることが出来た。
(ブロードバンドサービス)
●お客様の質問に答える際、それまで理屈を知らずに知っていた設定の詳しい中身が見えるようになりました。
(ブロードバンドサービス)
●実際に分かっていた事でも再確認でき、スキル維持に役立った。このような資格は他の資格と比較すべきでない。
(アクセス技術)
●クライアントの構成が分かり、インターネットの接続スピードとの関係などの説明に役立っています。
(メンテナンスセンタ)
●クライアント環境で不具合を起こしても理論的に要因を想定でき、冷静に対処できるようになった。身近に感じる資格。
(「113担当」)
●役に立ったというより知識のチェックができた。
(メンテナンスセンタ)
●クライアントの故障に出向き、概要を説明できる。
(メンテナンスセンタ)
●通常の業務でパソコンを使うことがありませんので役に立ちません。他のベンダー資格も同じです。
(所内メンテナンス)
●どの資格でも取得した後が問題で、その資格が有効に活かせる立場等にいないと技術知識は活かせないが、私の場合はクライアントのメンテナンス等も行っているので、役立っています。
(「113担当」)
●現在の業務では役に立たないが、クライアントサポート等の業務を行うなら、役に立つ可能性がある。
(ネットワークコントロール部門)
貴方の周りの社員にA+の学習を薦めたいと思いますか
薦める、薦めた、薦めたいと思う  21名
●データセンタ営業担当者には全員取得してもらいたい
(事業開拓部門)
●企画担当は全員完全取得
(社内LAN管理業務)
薦めるけれど・・・・  8名
●必要のない職種、担当は必要ない
(アクセス技術/所内メンテナンス)
●薦めるが理解しようとする意思が無ければハードルは越えられないと思う。時間の無駄
(メンテナンスセンタ)
●本人のやる気次第
(ソリューション部門/メンテナンスセンタ)
思いません  1名
分からない  1名
他、ご意見・ご質問では、下記を多く頂きました。
●古いOSやハードウェアに関する問題が出題されていた。現在主流のものの技術にウエイトを置いた方がいいのでは。
●受験料が高すぎるのでは。

多くのご意見、誠に有難うございました。
CompTIA日本支局から、ご意見・ご質問にお答え致します。
 
A+は現在の業務にほとんど役に立たない。
資格にはそもそも役割や目的がはっきりしています。それを理解してこそ、本当の意味で効率的かつ良質な人材育成として資格が効果を発揮します。これは「日本におけるIT実務能力基盤調査」でも結果としてご案内しております。CompTIA認定資格すべてにおける役割は、「各業務での顧客の環境の理解(環境の現状把握)と、最適な環境へと導く対応能力」を評価することにあります。ですので、A+であれば、その業務において「顧客側に立ち」顧客のクライアント環境を理解し、最適な環境へ導く必要がなかったり、顧客でなくとも一般的なクライアント環境の現状把握が必要なければ、A+は効果を発揮しません。

ちなみに今回のNTT-ME埼玉様は、「どこにどのような人材が眠っているかを探す」というスキル診断的方針もお持ちでいらっしゃるため、皆様の受験を支援していらっしゃいます。

古いOSやハードウェアに関する問題が出題されていた。現在主流のものの技術にウエイトを置いた方がいいのでは。
CompTIA認定資格すべてにおける役割は、「各業務での顧客の環境の理解(環境の現状把握)と、最適な環境へと導く対応能力」を評価することにあります。現在使われているOSは、必ずしもWindowsXPだけではありません。
また、消費者が使いやすくなればなるほど、技術者は反比例的にその仕組みや「本質」を理解しなければ、様々な利用形態をされるクライアント環境を理解することはできません。技術の連動性、ソフトウェアそもそもの理解などが、現場では求められて、出題範囲が作られています。

参照:http://www.comptia.jp/cont_certif_01_03.html

受験料が高すぎるのでは。
確かに受験料でご覧になりますと、かなりのご負担となっていらっしゃると思います。この点につきましては、深くお詫び申し上げます。
業務における顧客満足度の向上
10年−15年で獲得する業務経験値を3年−5年での早期獲得(実務能力基盤調査より)
年間60万におよぶ、研修コストの削減
など、費用対効果の長期的な視野で考えて頂きますと、各企業が導入をされていらっしゃるかが、お分かり頂けるかと思います。NTT−ME埼玉様も実務の出来る技術者の育成として期待されていらっしゃり、実際に現場業務でお役に立っていることで、業務改善は行われています。
当局では、今後も多くの導入企業事例をご紹介し、その効果についてご案内致します。
CompTIA 日本支局 住所:〒101-0061 東京都千代田区三崎町3-4-9 水道橋MSビル7F TEL:03-5226-5345 FAX:03-5226-0970