Tエンジニアを対象としたベンダーニュートラルな認定資格を提供するCompTIAは、改訂CompTIA Linux+の配信開始を発表しました。
CompTIA Linux+は、業務においてLinuxを活用している中堅のITプロフェッショナルに必要とされるスキルを網羅しており、ベンダーニュートラスの認定資格として国際的に認知されています。
「Linuxは、大規模かつ分散したクラウド環境、多くのセキュリティアプライアンス、ネットワーク機能を有する多くのデバイス、スマートフォン、タブレット、スマートアプライアンスGPSデバイス、カーナビゲーションシステムなどのIoTデバイス、高性能のクラスターコンピューティングなどに広く活用されています。これは、ITプロフェッショナルにとって、必要不可欠なスキルセットとなっています。そして、改訂CompTIA Linux+では、これらの現実を反映した内容となっています。」と、CompTIA Product Management部門のDirectorであるKristin Ludwigは述べています。
改訂試験は、CompTIAの厳密な試験開発プロセスに従い開発されました。試験開発は、米国、ヨーロッパ、オーストラリア、中米、南米から参加したITプロフェッショナルからのインプットに基づいています。
今回の最も大きな変更点は、CompTIA Linux+を取得する際に、現行のバージョンでは、2つの試験に合格をする必要がありましたが、改訂バージョンでは、受験者は1つの試験のみに合格すれば、認定となります。
ベータ試験(試験番号:XK1-004)には、エンタープライズ環境においてLinuxを利用している際に、ITプロフェショナルが遭遇するであろうケースを想定したシナリオベースの設問とハンズオンのシミュレーションの設問が含まれています。
「改訂試験では、現在の環境で最も必要性が高いLinuxスキルに焦点をあてています。例えば、セキュリティの拡張や、gitリビジョン、仮想化など昨今のITプロフェッショナルが持っていなくてはならないスキルに重点が置かれています。
また、ベンダー固有の認定資格とは異なり、CompTIA Linux+は複数のディストリビューションをカバーし、ベンダーロックインを防止し、Linuxシステムのトラブルシューティングに対して柔軟にアプローチできるスキルを評価します。改訂認定資格試験では、システム構成、コマンド、スキルぷとの基礎、ネットワークの設定とサービス、システムのセキュリティなどが出題範囲としてカバーされています。
改訂CompTIA Linux+は、物理的/仮想的なLinuxサーバーの構成、監視、サポートといった業務の9~12ヶ月の実務経験のスキルセットを想定して開発されています。取得後は、Linux管理者、ネットワーク管理者、システム管理者、ペネトレーションテスト担当者、Linux開発者、モバイルアプリ開発者、ストレージエンジニア、Hadoop管理者、ネットワークサポートスペシャリストといった職務で活躍が期待されます。
CompTIA Linux+ベータ試験は、世界中で英語試験のみ受験が可能です。ベータ試験の受験料は、50ドルです。ベータ試験の受験後は、本試験の提供か開始された後(2019年4月予定)に合否が通知されます。ベータ試験を合格された場合には、CompTIA Linux+認定資格取得者となります。
ベータ試験を登録するには、下記ピアソンVUEサイトをご覧ください。
http://www.pearsonvue.com/comptia
改訂CompTIA Linux+の出題範囲は、下記からご確認いただけます。
https://certification.comptia.org/certifications/linux