米国本部ブログ: 4 Key Trends Influencing the Trajectory of Technology
COVIDのパンデミックが拡大するにつれ、企業は短期的な反応から長期的な戦略へと移行しています。人々は、これが「ニューノーマル」であると話題にしますが、実際はこの期間を永続的なものとして捉えていないようです。それどころか、それが一時的なものであるかのように行動しています。私たちの現在の環境の一部は確実に変化する一方で、テクノロジーの軌道こそ、今企業が検討すべきことなのです。
この新たな軌道は、ある点ではパンデミック前に私たちが辿っていたパスに似ています。一部のテクノロジーは過去数か月に渡って成長発展していたため、主要トレンドは見慣れたものであることに気付きます。「違い」は、各テクノロジーにおける優先順位と、オペレーションを支援するためにそれらテクノロジーがどう組み合わさったか、です。今後の予算と必要スキルを検討する際、これらはITリーダーたちが注視すべき領域です。
クラウドコンピューティング
過去10年間のクラウドのハイプサイクル(テクノロジーの進化段階の指標)の正確な形は明確ではありませんが、通常のトレンドよりも多くの変動があったようです。長い間、クラウドが与える影響やその革新性について人々の意見は割れていました。その後導入が進むにつれ、多くの企業はクラウドの強みを活かすため、新しいオペレーションを再構成するのではなく、既存のオペレーションを移行することに焦点を置いたのです。柔軟性そして復元性の高いITアーキテクチャの基盤として、クラウドソリューションへの関心が新たに高まっています。企業は、新たなクラウドの選択肢を模索するのみならず、ワークフローの再構築にさらに投資を行っており、これが次なる2大トレンドとなります。
インテグレーション
表面的には、インテグレーション(統合)はトレンドのようには思えません。単にすべての要素を機能させるために行われるものであるからです。ですが、それが今起きている変化なのです。企業のデジタルフットプリントが拡大するにつれ、インテグレーションは非常に重要になっています。企業は、マルチクラウドアーキテクチャを構築し、かつてないほど多くのプロセスをデジタル化していることから、さまざまなベンダーによるさまざまなソリューションが生まれています。インテグレーションを優先しなれば、このようなツールはむしろ生産性に悪影響を及ぼします。インテグレーションに必要なスキルは、すべてを結びつけるための技術的ノウハウだけでなく、効率的なワークフローを生むために必要な行動知識も含まれます。
オートメーション
効率的なワークフローの最終目標はオートメーション(自動化)です。すべての要素がコネクトすると、ルーチンプロセスが自動化され、従業員はより創造性あるタスクに集中できるようになるでしょう。インテグレーションと同様に、オートメーションは長い間存在していますが、現在のオートメーションツールは数年前と比べて劇的に異なります。クラウドシステムを基盤として使うことで、クラウドプラットフォームに関連するツールの可能性が開かれます。AIとロボティックプロセスのオートメーションは、ITプロフェッショナルにこの上ない力を提供します。さらに、将来のスマートコントラクトは、オートメーション化手順をさらに推進するため、ブロックチェーンを使う可能性があります。オートメーションは、単一の製品やプロジェクトではなく、複数のテクノロジーと諸領域の組み合わせなのです。
ワークフォース・イネーブルメント(可能化)
パンデミック当初からあった共通の話題の一つは、企業がリモートワークでも業務が行えることに気が付いた、という点です(業務に必要なツールがあったと仮定します)。時間が経つにつれ、状況はより複雑になりました。技術的な観点から見ると、従業員が業務を遂行するためのハードルはほぼないよう思えます。しかし単独での作業は大きな負担となり、ビデオ通話での共同作業は、対面での作業と同じというわけにはいきません。マネージャは、従業員の傾向や精神的健康により理解を示す必要があることから、これには文化的な要素があることは確かです。そしてテクノロジーは組織の文化をサポートすると同時に、リモートワークのニーズに応えるため進化する必要があります。このテクノロジーの軌道は今まさに起きていることで、これらのトレンドを十分に活用する企業は、将来あらゆる可能性に備えて準備ができていると言えるでしょう。