「技術者派遣におけるセキュリティ人材育成と中期キャリアマップの連動」
パーソルテクノロジースタッフ株式会社 技術本部 IT技術部
セキュリティグループ マネージャー 佐藤 淳 様
<パーソルテクノロジースタッフ株式会社>
IT・ものづくりエンジニアの人材派遣サービス。テンプスタッフ・テクノロジーとインテリジェンス派遣部門の経営統合により、2017年1月よりパーソルテクノロジースタッフ株式会社へ社名変更。グループの総力をあげて、労働・雇用の課題の解決を目指します。
https://persol-tech-s.co.jp/
≪ポイント≫
エンジニアの成長支援が軸
方針や方向性を見える化
端的な育成ではなく、中長期で浸透
属人化・職人だけに留まらないエンジニアの創出
【人材育成の根幹】
・経営理念 雇用の創造 人々の成長 社会貢献
・グループビジョン はたらいて、笑おう
・パーソルテクノロジースタッフとして
「成長プロデュース企業」を目指す 「なりたい自分になる」が実現できる企業になる
【セキュリティエンジニアの業務領域】
様々な役割、役務、多様な技術レンジがあるため、お客様からご依頼を頂きやすいように、また教育としても区分しやすいように、4つに領域を分けている。
今後の先端技術における人材不足に貢献するために、セキュリティ領域に関わる人材の技術派遣に取組んでいる。派遣の割合としては、脆弱性診断26%、製品導入・検証33%、SOC20%、組織支援20%。
【課題】
・キャリアが不明瞭
様々な役割がある中、何を基準にどのように進めばよいのか。派遣サービスとして、製品や業務特化する人材を保有していない中で、どのようにキャリアを築けばよいか。
・個人の裁量に任せていた
・属人化
・組織支援が薄い
→教育体系について協議をスタート
【方向性】
・業務の「体幹」を鍛える
派遣サービスは、製品やサービス特化で推進するモデルではないので、業務においてあらゆる環境に対応できる能力を高めることが重要。
・上位資格の前段を作る
以前から資格推進、特にCISSP等上位資格の推進経緯があるが、ステージが急に上がりすぎて届かなかった。
・組織マネジメントとエンジニアの意識向上の両輪を実現する
社員向けでキャリアパスやSecBoK2019との連動等の教育に対する考えや意図の明確化。社内セミナー等を通して社員に伝える。
【現在の体系までの経緯】
・アンケートの実施から、カリキュラム、選抜型の教育の刷新し、徐々に機会の平準化
・キャリアや教育を考える機会を提供
・キャリアマップの策定
・資格取得支援
そしてまた次へ・・・。「観る」「分かる」「動く」を繰り返す。
人事制度、報酬制度ありきではなく、目標設定(MBO)に紐づけ、社員自らが考える機会を作る。
【セキュリティ領域での2つの行動指針と実現に向けた教育サイクル】
=行動指針=「次のキャリアをイメージする」「次に必要なスキルナレッジを補完する」
【トレーニング詳細】
次のキャリアの意思確認をした上で、トレーニングを選択。SecBoK2019との連動やトレーニング詳細の提供等で、次のキャリア選択を支援。
【CompTIA認定資格の役割】
「脆弱性診断」「製品導入」「CSIRT」「SOC」の4分掌に対し、CompTIA認定資格の活用で、各分掌を接続。複雑なキャリアパスの接続。
ケーススタディとしても下記にてダウンロード頂けます。
https://www.comptia.jp/merit/company_casestudy/