CompTIA日本支局は、2021年に20周年の節目の年を迎えました。
これを記念して、CompTIAを開設当初よりサポートいただいている企業や学校機関、パートナー企業の皆様にアンケートを実施いたしました。
今回のアンケートは、CompTIAが設立当初よりトレーニングパートナーとして活動と苦労を共にしていただいたTAC株式会社 執行役員 干潟 康夫様にご回答いただきました。
ありがとうございます!
CompTIA日本支局:
CompTIA認定資格への取り組みを始められて何年程経過されましたか。
干潟様:
準備期間を含め22年になります。1999年から準備を始め、2001年に教育を開始しました。
CompTIA日本支局:
最初に、CompTIAをお知りになったきっかけを教えてください。
干潟様:
教育会社として、日本国内で情報処理技術者試験に次ぐ、IT教育のスタンダードな試験・教育を模索していたところ、ある方の紹介でCompTIAと出会いました。
CompTIA日本支局:
CompTIA認定資格の最初の印象を教えてください。
干潟様:
業界標準を裏付けるに十分な試験作成プロセスと明確な教育成果に感銘を受け、教育会社として取り組むうえでの絶対条件である試験の信頼性、継続性や発展性を確信しました。
CompTIA日本支局:
長年ご存じの中で、CompTIAの変わらないところを教えてください。
干潟様:
ベンダーニュートラルな試験内容である点、試験の信頼性を担保するに足る試験作成プロセスに立脚した試験である点です。
CompTIA日本支局:
反対に、CompTIAの変わったところを教えてください。
干潟様:
以前は、ベースメントの教育の位置づけでIT企業就職後に必要となる段階的なスキル指標という役割が多かったと記憶しています。近年IT技術の進歩に伴いIT技術者の必要スキルも、多岐にわたり構造的に変化する中で、セキュリティー関連の試験をはじめ最先端のIT技術に対応するスキル指標へと変化している気がします。また、CompTIAの試験を利用する場面も多様化し、IT企業のみならず幅広い業界に必要なスキル標準として利用されていると思います。
CompTIA日本支局:
今後、CompTIAに期待していることがあれば教えてください。
干潟様:
CompTIAが日本に上陸した当初、試験種としてはA+と当時は「+」がついていなかったCDIAの2つしかありませんでした。その後、数々の試験が開発され、日本においてもさほど時期を置かず新しい試験が実施されるという仕組みは、日本のIT技術者がタイムリーにスキル証明ができるという点で、その拠り所として大きな役割を果たしていただいていると感じています。また、IT企業の人事戦略の観点からもCompTIAの存在はトータル的な企業価値の向上につながっていると思います。今後も試験の信頼性を担保しつつ、IT業界における人材育成の観点から主導的な立場で試験を開発・供給していただくことを望みます。
CompTIA日本支局:
ありがとうございました!