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2022年版 最も人気のあるIT認定資格(CompTIA米国本部ブログより)

2022/06/22

米国本部ブログ:Most Popular IT Certifications for 2022


most-popular-it-certifications-for-2022-(3).pngSkillsoft Global Knowledgeは、年次で最も人気のあるIT認定資格に関するレポートを発表しています。レポートによると、ITプロフェッショナルの92%が少なくとも1つの認定資格を保有し、74%がスキルセットの向上を望んでいることがわかりました。もちろん、キャリアアップや収入アップの可能性は、資格取得の大きなモチベーションです、しかし、ITプロフェッショナルは、他にも理由があるようです。

ITプロフェッショナルは、認定資格を取得した後、次のようなメリットをすぐに認識します。

● 仕事の質の向上
● 仕事に対するエンゲージメントの向上
● 仕事のスピードの向上

なぜIT認定資格は人気なのか?
ITプロフェッショナルが資格取得を目指す理由を掘り下げてみると、1つのことが明らかになります。収入アップはメリットですが、それだけが原動力ではありません。

実際に、ITプロフェッショナルは知識と専門性の向上に対し貪欲で、自身の専門分野を広げたいという気持ちが強いのです。そのよう姿勢があれば何でも可能になるのです。

IT認定資格は仕事の効率を高める
IT認定資格を取得した人は、仕事の効率を高めていることがわかります。

● 2人に1人が、仕事の質が向上したと回答
● 3人に1人が、より仕事に集中できるようになったと回答
● 4人に1人が、仕事のスピードが上がったと回答

これらの数字を少し考えてみてください。ITプロフェッショナルの80%は、新しいIT認定資格を1つ取得するだけで、自身のスキルセットがビジネスでより高く評価されていると感じているのです。そして、そう感じているのは彼らだけではありません。

IT認定資格はスキルを証明する

Skillsoft Global Knowledgeのレポートによると、過去6年間でスキルギャップを報告する組織が大幅に増加し、正確には145%も増加しているといいます。ITの意思決定者の半数は、認定資格が組織のスキルギャップを解消すると考えています。事実、46%は、取引を行う上で、特定の認定資格の取得を必要とするクライアントを抱えます。

採用担当者は、認定資格を有するスタッフの具体的なメリットをあげています。

● 45%が、認定資格により生産性が向上すると回答
● 36%が、認定資格は競争力を高めると回答
● 33%が、認定資格によりプロジェクトの完了が早まると回答
● 32%が、認定資格によりトラブルシューティングの時間が短縮されると回答

認定資格を有するプロフェッショナルは、スキルギャップを埋め、クライアントの要求を満たし、生産性を高める一方で、そのためにかかる時間はより短くなるのです。これを望まない企業はないでしょう。

2022年のベストなIT認定資格は?
IT認定資格の価値を理解しつつもどれを選択すればよいでしょうか。2022年に需要のあるIT認定資格を見てみましょう。以下は、世界で最も広く保有されているIT認定資格10選です。

2022-10-most-widely-held-it-certifications-worldwide.png

 
1.サイバーセキュリティ認定資格
2年連続して、サイバーセキュリティは世界のIT部門の50%が最優先事項としている投資分野です。これは、IT部門の意思決定者がサイバーセキュリティ人材の採用に最も苦労していることから、この分野に進むプロフェッショナルにとって期待となります。実際に、世界中の意思決定者の42%は、ITセキュリティポジションの空きを満たすのに苦労しているといいます。IT分野の需要はすでに高く、スキルギャップは拡大を続けています。つまり、サイバーセキュリティ認定資格は、ITプロフェッショナルが取得を検討すべきものの1つであるということになります。

サイバーセキュリティ認定資格の中で、ISACAが世界で最も人気があり、(ISC)2、CompTIAがそれに続いています。

2.ITIL
ITIL® Foundationは、2021年最も多く取得された認定資格です。ITIL Foundationは、ITILフレームワークの理解と、ITサービスマネジメントの強化を目的としたITILフレームワークの適用を証明します。ITIL認定資格を取得し、サービスマネジメントに携わる人は、平均給与は121,075ドル(北米)です。

CompTIA IT Fundamentals(ITF+)は、高度なエンドユーザー業務を実行するために必要なITスキルと知識に焦点を置いていることから、ITキャリアを検討する人たちにとって有効な選択肢です。

3.ISACA認定資格
次にISACAがランクイン。CISA(Certified Information Systems Auditor)とCISM(ISACA Certified Information Systems Manager)がトップ5内にランクインしています。

CompTIA Cybersecurity Career Pathwayには、CompTIA Security+CompTIA Cybersecurity Analyst (CySA+)CompTIA PenTest+CompTIA Advanced Security Practitioner (CASP+)があり、あらゆるレベルのサイバーセキュリティプロフェッショナルが必要とするスキルが網羅されています。

4.Google認定資格
Google Cloud Professional - Cloud Architectは、3位にランクインしています。クラウドコンピューティングは、世界中の組織にとって大きな投資対象であり、サイバーセキュリティに次ぐものです。この資格は、Google Cloudテクノロジーを活用してビジネス目標を推し進めることを可能にします。Google Cloud Associateもトップ10内にランクインします。

CompTIA Cloud+は、ベンダーニュートラルな認定資格であることから、あらゆるベンダー製品に適用できる知識とスキルの基盤を構築し、ITプロフェッショナルがクラウドプロバイダーの類似点や相違点を比較する上で有効です。

5.Cisco認定資格
Cisco Certified Network Association (CCNA)は、 ネットワークの基礎、IPサービス、セキュリティの基礎、高度なネットワークを最適化するために必要な自動化とプログラマビリティを網羅します。

CompTIA Network+のようなベンダーニュートラルのIT認定資格は、あらゆる製品機器における業務に必要なスキルを評価し、CCNAのようなベンダー資格に備えるための基本的なスキルを提供します。

6.マイクロソフト認定資格
Microsoft Certified: Azure Fundamentalsが、今年のトップ10内に登場しました。この資格は、クラウドサービスの基礎知識と、それらサービスがAzureでどのように提供されるかを問います。MCSE: Windows Server - Microsoft Certified Systems Engineer: Windows Serverは、トップ10位にランクイン。

CompTIA Server+は、データセンターやオンプレミス、ハイブリッド環境において、サーバーのインストール、管理、トラブルシューティングをするITプロフェッショナルの実務スキルを評価するベンダーニュートラルの認定資格です。

7.Amazon Web Services (AWS) 認定資格
AWS Certified Solutions Architect - Associationは、ソリューションアーキテクトの役割を担うプロフェッショナルを対象とした認定資格です。この試験は、AWSテクノロジー上で安全かつ堅牢なアプリケーションを設計しデプロイするための知識を効果的に使うことのできる能力を検証します。

CompTIA Cloud+は、ベンダーニュートラルな認定資格であることから、あらゆるベンダー製品に適用できる知識とスキルの基盤を構築し、ITプロフェッショナルがクラウドプロバイダーの類似点や相違点を比較する上で有効です。

8.CompTIA認定資格
そして、世界で最も広く保有されているIT認定資格のリストではお馴染みの名前CompTIAが登場します。CompTIA Security+は、トップ10内にランクインします。CompTIAは、セキュリティ以外を対象とした最も広く保有される認定資格リストにもランクインしています。

IT認定資格の需要の高まり
EMSI Burning Glassのデータによると、2022年4月までの過去12ヶ月間に掲載された求人情報において、以下CompTIA認定資格を1つ以上要求するものは15万件以上ありました。

● CompTIA A+ (44,600)
● CompTIA Network+ (45,500)
● CompTIA Security+ (93,600)

これらの数字は、ITプロフェッショナルがIT認定資格(特にCompTIA)の取得に熱心であることを示すだけではなく、志願者は前もって認定資格を取得していることが望ましいとする雇用主のメッセージでもあります。

もちろん、知識と経験年数は、収入に比例します。Skillsoft Global Knowledge 2021 IT Skills & Salary Reportによると、ITの意思決定者の64%が、認定資格を取得している社員は取得しない社員に比べて、1万ドル以上の付加価値を提供すると回答しています。北米では、ITプロフェッショナルは平均して6年~10年の経験で10万ドルの大台に乗ります。しかし、需要ある特定のスキルを持つITプロフェッショナルは、彼らのキャリアの早い段階でより多くの収入を得ることができます。また、よりハイレベルな認定資格においては、言うまでもなく収入アップにつながります。

IT認定資格を取得することで得られるあらゆるメリットを考えれば、多くのITプロフェッショナルが熱心に認定資格に取り組む理由がわかります。自信、幅広い知識、信頼性、一流のパフォーマンス、迅速な昇進と上向きのキャリアパスなどは、すべて認定資格を取得する大きな理由です。そして最終的に、収入アップにつながるのであれば言うことはありません。

CompTIA認定資格の取得には
CompTIA認定資格は、雇用主が求めるITスキルを証明する業界資格として、長年の歴史があります。さらに、CompTIAの豊富なリソースは、CompTIA認定資格のためのトレーニングや合格に役立つだけでなく、自身の市場価値を高め、希望するキャリアことができるのです。

学習を始める準備はできましたか?まずは、各認定資格のサイトから概要や出題範囲を確認してみましょう。