米国本部ブログ: Tech Trends and Your IT Career: How to Level Up in 2021
2020年は、コロナウイルス感染症のパンデミックスにより、ほぼすべての業界にとって大きなダメージとなりました。パンデミックは、何よりもまず人類に悲劇をもたらし、そして世界経済に大きな混乱をもたらしました。IT業界も、コロナウイルスの影響がを受けていないわけではありません。しかし、スキルが確立されたITプロフェッショナルにはわずかに明るい兆しが見えています。
「今が誰にとってもよい時期であるとは言い難いですが、デジタルトランスフォーメンションが加速する中で、テクノロジー業界で働くということはよいことと言えるでしょう。」CompTIAのテクノロジー分析部門のシニアディレクターであるSeth Robinsonは、以前のブログでも述べています。
2021年もITプロフェッショナルにとって挑戦の続く年となりますが、新しいITスキルを習得し、サービスを提供する企業の特定のニーズを適切に満たすことでキャリアアップの機会も提供されます。
2021年にITキャリアを向上させる3つのヒント
今年、自身のITキャリアを向上しようという考えが漠然としている、もしくは手が届かないと考えている場合には、いくつかの簡単なヒントから検討することでゴールを達成できることがあります。2021年にITキャリアを向上させる方法をいくつか紹介します。
1.自身のITキャリアのSOP(Statement of Purpose/志望動機書)を書き出してみる
自身が専門的に到達したいと考えているレベルにたどり着くための最初のステップは、自身の志望動機書、または意思表明を書き出してみることです。学生の頃に、志望動機書を提出したことを覚えているかもしれません。但し、自身のキャリアに関する志望動機書は、他の誰も目にすることはありません。それは、あなた自身が専門的なゴールを達成するための助けとするためだけに書かれるものです。
例えば、今年1年の間に新しいキャリアを積むことがゴールである場合には、それがあなた自身にとってどのようなものになるのかを具体的に知ることが極めて重要であり、志望動機書によりこれを明確にすることができます。経験豊富なITプロフェッショナルにとって志望動機書がどのように見えるか、いくつか例を挙げてみます。
・「20201年の私の専門的なゴールは、厳しい経済情勢と急速に変化するテクノロジーの展望にもかかわらず、企業がデジタルトランスフォーメーションのゴールを達成することをより効果的に支援し、ITキャリアを前進させることです。」
・「2021年の私のITキャリアのゴールは、システム管理者からサイバーセキュリティアナリストにキャリアチェンジすることです。」
インパクトのある志望動機書を書くためのポイントは、シンプルに書くことです。完璧である必要はありません。1年を通して専門分野でどのようなことをしたいかを明確に記載する必要があります。次に、この志望動機書を使用して、キャリアアップのための詳細な計画を作成します。
2.ITキャリアアップのためのマップを作成してみる
地図を使わずに特定の目的地に辿り着くのは、不可能ではないにしても困難です。自身のキャリアに対する意思表明をした後には、2021年中に到達したいと考えるITキャリアの目的地が生まれているはずです。確実にそこに到達するためには、マスタープランが必要です。キャリアアップのゴールを達成するための計画は、複雑である必要はありませんが、詳細である必要があります。
有効なITキャリアマップを作成するためのベストプラクティスをいくつか紹介しましょう。
・現在の上司に相談をしてみる:自身が考える2021年の総合的なキャリアのゴールについて上司と話をしてみてください。おそらく、そのゴールを達成するための計画を立てる際に考慮すべき点についてのアドバイスがもらえるでしょう。そして、あなたがキャリアマップを作成するのを喜んで手助けしてくれることでしょう。
・大きなゴールを小さなゴールに分割してみる:1年のITキャリアの最後のゴールをいくつかの小さなサイズのゴールに分割することが不可欠です。そうでないと、例えば、ゴールが遠すぎて達成が不可能だと感じ始めたときに、すべてを投げ出してしまうかもしれません。自分を一番よく知っているのは自分自身です。大きなゴールに向かう上でどのくらいのサイズのゴールであれば達成感を感じられるのかを知っているのも自分自身です。よく考え、キャリアアッププランをまとめ始めましょう。そして、万が一、ゴールへの達成のペースが遅く、年末になって自身が思っていた地点にいなかった場合でも、自身で考えたステップを踏んでいることを確認できれば、将来的なキャリアアップの道程にいることがわかるはずです。
・アカウンタビリティパートナーの助けを借りてみる:アカウンタビリティパートナー、またはメンターは、大きなゴールを達成するために順序だてて進んでいく上では非常に貴重な存在です。また、この人が、現在あなた自身が進みたいと思っているIT専門分野で活躍している場合には、特に貴重な存在です。ゴールを達成するために、他者(時には初めて会う人であっても)から助言をもらうことを躊躇しないでください。他のITプロフェッショナルが、あなたのキャリアアップの助けをしてくれることに驚くかもしれません。
経験豊富なITプロフェッショナルでさえ、特に新しいIT専門分野のゴールに向かう場合、キャリアアップの計画を立てる助けを必要とすることがあります。CompTIA IT career roadmap(英語)を利用して、新しい分野のロールであっても、現在の専門分野でよりキャリアを必要とするロールであっても、キャリアアップのために必要となるラーニングパスを確認することができます。
3. IT業界のトレンドを常に把握できるIT認定資格を取得する
キャリアアップの重要な側面の一つとして、常に新しいITスキルをアップデートすることが挙げられます。この背景としては、IT業界は常に変化をしているとためです。これはテクノロジーの特性でもあり、生涯に渡り学習を続けていける人がベストなITプロフェッショナルになることができる理由でもあります。
2021年には、新しいITスキルを学ぶことは、企業にとってますます価値があり、これで以上に重要なものとなるでしょう。企業は、今年大きな変化を求められ、そしてこの変化によるニーズを満たすことができるITプロフェッショナルがより一層必要とされます。ITキャリアをより早く前進させるためには、ご自身の考え方とITスキルセットの両方に柔軟性が求められます。
新しいテクニカルスキルを習得する確実な方法は、キャリアのゴールとその年のITトレンドに沿ったIT認定資格を習得することです。その年のトレンドは、業界の変化と組織のニーズを反映しているため、ITトレンドを常にウォッチしていることが重要です。CompTIAが提供するIT Industry Outlook2021には、今年のITトレンドがリストアップされています。重要です。 CompTIAのIT業界の見通し2021には、今年のITトレンドがいくつか記載されています。
例えば、Cloud Is King(クラウドが君主)のトレンドを見てみましょう。
企業は、ITシステムごとに移行を決めるのではなく、クラウド戦略に適合するようにシステムを変更または選択するでしょう。今後は、セキュリティ評価、統合要件、プロバイダー比較は、当たり前のこととなり、クラウドは再構築を行う上での基盤となります。
CompTIA Cloud+を取得することで、今年のトレンドと自身のスキルとの関連性を高め、キャリアをさらに前進することができます。CompTIA Cloud+は、クラウドインフラストラクチャーを維持、最適化するために必要となるスキルを評価します。CompTIA Cloud+は、所属している企業に、また転職の際にクラウドスキルを習得していることを証明する上で理想的な認定資格です。
予期せぬ事態を想定して、今年もITキャリアを前進させましょう
今年、キャリアを前進させたいと考えているのであれば、予期せぬ事態を想定して、レジリエンスの高い、柔軟性のあるマインドセットを身につけることも必要です。2020年に起こったことをから考えると、2021年も同様に今までとは違った年になるでしょう。
今年は、昨年ほど課題の多い年になるとは言えないかもしれませんが、失われたものを再建しなくてはいけない年であり、かなり例年とは違う大変な1年であることは間違いありません。そのような中でも、柔軟なマインドセットで、専門分野で進むべき道とITキャリアにおける明確なゴールをセットしていて、現在の業界トレンドを理解するために必要なスキルが網羅されているIT認定資格を取得している人は、今年の終わりには、年頭に描いた道を確実に進めているはずです。