米国本部ブログ: Why IT Is Still Great for Career Changers, Even Amid COVID-19
2021年は、前例のないキャリアチェンジの年になるかもしれません。昨年のコロナウイルス感染症のパンデミックによる経済的影響は大きく、何百万人もの人々が職を失いました。キャリアチェンジを余儀なくされた人たちもいたかもしれません。彼らにとって、不安定な業界で働くことは、再び職を失うというリスクになり得ます。当然のことながら、パンデミックの真っ只中にあまり馴染みのない業界に足を踏み入れることをためらうかもしれません。しかし、IT業界にキャリアチェンジをした人たちは、安堵の息をつくことができます。ITは、今最も確実な職種の一つとされるからです。
COVID-19下においてITキャリアが安全とされる3つの理由
キャリアを変えることは人生を変える決断であり、精神的な負担も大きくなります。一部の人は、そうした決断を延期したり、最終的には現状維持を選ぶこともあります。しかし、この不確実な時期ゆえにキャリアチェンジの機会を閉ざしてしまうのではなく、安全な選択肢であるのならば、検討に対しオープンであり続けることも重要でしょう。
資格やスキルを備えた人であっても仕事を見つけるのに苦労することもあるため、キャリアチェンジは容易ではありません。これはどの業界のプロフェッショナルにも共通することで、パンデミックのない世界であっても同じことです。そのため、キャリアチェンジを意識した時に静止する必要はありません。以下が、COVID-19下においてもITキャリアが安全な選択とされる理由です。
1. IT業界は成長し安定しています
2020年IT業界は削減、消費パターン、主要投資の延期において小さな打撃を受けましたが、2021年は回復の見込みです。CompTIA Industry Outlook 2021 では、ITの現在の財政動向が順調であれば、業界の成長率はパンデミック前のペースに戻ることが報告されています。
世界的な危機にもかかわらず、2020年後半に多数のITプロフェッショナルが雇用されています。2021年1月8日に発表された CompTIA Tech Jobs Report によると、米国のIT企業は12月に22,200人の雇用を増やし、同時に391,000ものITポジションの増加がありました。
「さらに楽観的なサインとして、ITのコア職種の求人件数においては、12月に207,000近くにも増加しました。」Esther Shein氏はTechRepublicにそのコメントしています。
CompTIA Tech Jobs Reportによると、2020年12月の全米失業率は、ITプロフェッショナルの失業率に比べ 2倍以上であることもわかっています。米国労働統計局による12月の全米失業率は6.7%であったのに対し、ITキャリアを見ると失業率3%という数字でした。
さらに、News Breakは、パンデミックにもかかわらずIT業界は安定しているという見解を支持し、CompTIAリサーチ&マーケティングインテリジェンスのエグゼクティブVPであるTim Herbertの以下コメントを引用しています。
「IT雇用は、依然として脆弱な労働市場にある程度の安全性をもたらしています。今後1年間、IT人材に対する雇用主の需要は堅調であり、ITがビジネスとキャリア機会を促進するものとして引き続き機能することを期待しています。」
2. サイバーセキュリティプロフェッショナルに対する強い需要
COVID-19は、サイバーセキュリティについて多くを学ぶ機会でもありました。その一つは、COVID-19により企業が受けた影響に関するサイバ―犯罪者の認識力の高さでしょう。彼らは、企業が何よりもビジネスの継続に注視しており、サイバーセキュリティが手薄になる可能性があることを理解しているのです。
また、現在多くの従業員がリモートで作業しているため、データセキュリティやハッキングリスクに関する懸念 もさらに高まっています。これは、企業にとって大きな問題であり、サイバー攻撃を防止および軽減するスキルを備える専門家にとっても大きな機会となります。
残念ながらパンデミックはすぐになくなることはありません。これは、サイバーセキュリティ専門家の需要 が今後も続くことを意味します。Forbesによれば、クラウドセキュリティスキルを追加することで、サイバーセキュリティ専門家は給与を15,000ドル以上増やすことができるとしています。
3. 企業は、急速なデジタルトランスフォーメーションに対応するための人材が必要
コロナウイルス感染症のパンデミックは、サイバーセキュリティに関して影響を与えただけではなく、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速 させました。まず、パンデミックはリモートワークを余儀なくさせます。企業は、従業員が自宅で仕事ができるよう奔走し、それを容易にするための新しいテクノロジーを迅速に採用する必要がありました。また、組織はネットワークのアップグレードなどインフラストラクチャの変更や、新しいツールを既存システムに統合する必要があったのです。
加速するデジタルトランスフォーメーションは、多くの企業に伸るか反るかといった状況を生み出しました。組織は、高速デジタルトランスフォーメーションのニューノーマルに適応するか、もしくは時代遅れになることも考えられます。今後、企業はインフラストラクチャを迅速に変え続ける必要があります。
インフラストラクチャの設計と保守に関する専門的知識を備えるITプロフェッショナルは、デジタルトランスフォーメーションを促進するツールを効果的に導入・統合することができるため、企業の成功に不可欠となります。これは、ITキャリアに関心のある人を後押しする要素となります。
ITへのキャリアチェンジは難しくありません
ITキャリアを始めることは安全とされる理由をあげましたが、依然とっつきにくいイメージが障害となっているかもしれません。実は、その障害はあなたが思うほど大きくないのです。例えば、最初のIT職に就くためにコンピュータサイエンスの学位は必ずしも必要ではなく、そこから充実したキャリアにつなげることができるからです。必要なのは、雇用主が求めているスキルを備えていることを証明する基礎的なIT認定資格です。
IT未経験という方は、適切なIT認定資格を取得することから始めるのが賢明です。CompTIA A+ は、ヘルプデスクテクニシャンやテクニカルサポートスペシャリストなどのエントリーレベルのIT職に必要なスキルを証明することから雇用主に広く認識されています。このIT認定資格を取得することで、エントリーレベルのIT職に就く準備が整います。
初めてのIT認定資格と実務経験が得られたら、次はより競争力のある志願者となるよう需要の高いITスキルを証明する認定資格の取得を目指しましょう。例えばCompTIA Security+ は、サイバーセキュリティの主要スキルを証明し、CompTIA Network+ は、企業がデジタルトランスフォーメーションに適応するために必要な知識を証明します。
今まで以上に、世界はITプロフェッショナルを必要としています。IT業界は成長し、サイバーセキュリティの専門家に対する需要は高まり、デジタルトランスフォーメーションが急速に起きていることから、ITキャリアは、COVID-19下であっても最適なキャリア選択であると言っても過言ではありません。