CompTIA日本支局 シニアコンサルタント 板見谷 剛史
≪関連記事「"DXの本質"から考える ワークフローと人材育成のベストプラクティスとは?」≫
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2109/09/news004.html
バズワード的に見受けられる「DX」。私も多くのお客様からこのワードを伺い、「DX人材を育てるにはどうすれば良い?」というご相談をいただきます。では「DX人材」とはどのような人なのでしょうか? |
まず米国本部チーフテクニカルエバンジェリストのJames Stangerを巻き込み、DXで求められる職務でどのようなものがあるか、情報を得ました。それが、こちらです。
6つの必要なエリアがあり、それぞれに職種が割り当てられ職務領域が定義されたものです。
そして、その6つのエリアに対し職種名を割り当てたのが、こちらです。
Webで「DX人材」と検索しますと、似たような感じでも出てくることがありますね。
お客様にこのイメージをご覧いただいた際、大きく2つご意見をいただきます。
必要そうなのですが、どこか捉えどころがない。「DX人材」って特別に作らなければならないの?という印象を持ちます。でも、お客様のDXを推進するSI企業やITサービス企業から、私がお話を伺っている限りではそうではありません。
そこで視点を変え、まずはワークフローでDXを考えてみることにし、私のフィールドワークで得た情報とJamesの知見を合わせてみました。それが、こちらです。
ここでJamesと認識を共有できたのは、「通常のITのワークフローとDXのワークフローは同じである。変わることはない」ということでした。流れは変わらないですが、特徴としてあるのが、
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という点でした。トピックとして挙げたいのは、以下です。
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フィールドワークで得た情報ですと、「まずはデジタイゼーションから、その後デジタライゼーションへ」という流れを多く伺いました。このワークフローからですと、紫、橙、黄緑、青と進めた上で、赤に進む。そのようなイメージです。
「DXトレーニング」として、デザイン思考の強化を進める企業の担当者様からこんなお話を伺いました。「デザイン思考が強化され、新たな事業のアイデアが生まれたのですが、IT、ICTを手段として使い、結び付ける人材育成が出来ていなくて、頓挫した」。この話を伺っても、まずはDXで求められるIT、ICTスキルを持つ人材育成の確保が必要です。
如何でしょうか。今の業務から「DX人材」を作る上で、どこが足らないか、どこから強化すべきか、イメージができるものになりましたでしょうか。皆様の取組や業務と比べやすくなっていれば嬉しいです。
そして、このワークフローにCompTIA認定資格とベンダー資格等を紐づけたものが、こちらです。
このように様々な資格を効果的に活用する事で、各領域におけるスキルを視える化でき、皆様が求める「DX人材」を育成する為に、「スタンプラリー」のように埋めていただけるのではないでしょうか。DoD(米国国防総省)Directive 8570.01Mのように、DXのコモンセンスとして、こちらを捉えていただけますとありがたいです。
すでに多くの企業でこちらのワークフローをレビューいただき、ご意見をいただきまして、概ね間違いはないと見解をいただいています。皆様でも是非ご参照頂けますとありがたいです。
≪関連記事「"DXの本質"から考える ワークフローと人材育成のベストプラクティスとは?」≫
https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2109/09/news004.html