事業継続とCompTIA認定資格 |
<概要> |
今日事業を進めていく中でITは重要なインフラとなっています。そのため、事業継続の中でも様々なケースにおいてIT環境を維持する、または早急に現状復帰できる計画が必要となります。そして、この計画を遂行できる社内もしくは運用委託先の「現場の人材」が不可欠となります。CompTIA認定資格は、この「現場の人材」の育成・評価に大きな役割を果たします。
CompTIA認定資格では、IT業務能力を評価するため、IT業務・ITサービスを維持・継続していく中で起こりえる様々なケースが想定され試験問題が作成されています。そのため、各資格試験の中には、ディザスタリカバリ(災害復旧)、障害復旧、事業継続といった項目で、事業継続における通常業務での「危機管理」や現状復帰のための手段を問う問題が出題されています。
以下では、CompTIA認定資格の中で見られるディザスタリカバリ(災害復旧)、障害復旧、事業継続に関連する認定資格、出題範囲についてご案内をしています。
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■CompTIA Server+(試験番号:SK0-002) |
中規模ITサービス業務において必要とされる実務能力を評価。サーバを運用する上でのプランニング、トラブルシューティングを始め、サーバを止めることなく事業を継続していくために必要となる実務能力を身につける。(出題範囲より特に「事業継続」に関連する章を抜粋) |
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第8章 障害復旧
8.1 障害復旧プランの実行
・ 障害復旧プランの策定
・ バックアップの確認、オフサイトストレージの使用
・ 障害復旧テストの実行
・ リダンダンシー(冗長性)の必要性
・ 障害復旧プランの理解
・ バックアップハードウェアとメディアの種類
・ バックアップとリストアの種類について
・ ホットサイト/ウォームサイト/コールドサイトのコンセプトについて
<例題>(TAC株式会社発行「Server+問題集」より抜粋)
会社で夜間に停電が起こって、翌日復旧しました。サーバの起動時にファイルシステムの整合性チェックが行われました。サーバにおいて何が起こったと考えられますか。3つ選んでください。
A. クラスタリング
B. ストライピング
C. デュプレキシング
D. バックアップ |
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■CompTIA
Network+(試験番号:N10-003)
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「ネットワーク技術」に携わる職種において、ITサービス業務を行う上で必要となる実務能力を評価。システムの信頼性、稼動性を維持するために必要となる実務能力を身につける。(出題範囲より特に「事業継続」に関連する章を抜粋) |
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第3章 ネットワーク実行
3.12 ディザスタリカバリ(災害復旧)の用途と特徴について
・ バックアップ/リストア
・ オフサイトストレージ
・ ホットスタンバイ/コールドスタンバイ
・ ホットサイト/ウォームサイト/コールドサイト
<例題>(ウチダ人材開発センタ発行「Network+
COMPLETEテキスト」より抜粋)
耐障害性を高めるための措置として適切なものは、次のうちどれですか。2つ選択してください。
A. クラスタリング
B. ストライピング
C. デュプレキシング
D. バックアップ |
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■ CompTIA Security+(試験番号:SY0-101) |
中規模から大規模のネットワークにおける企業のセキュリティを維持するため必要となる実務能力を評価。ITシステムにおけるセキュリティの側面から見た事業継続、障害対策、災害対策などそれぞれのケースにおける実務能力を身につける。(出題範囲より特に「事業継続」に関連する章を抜粋) |
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第5章 業務・組織面でのセキュリティ
5.2 以下のシステム障害復旧のセキュリティ実装を理解する
・ バックアップ−オフサイトストレージ
・ セキュアリカバリー−代替サイト
・ システム障害復旧計画
5.3 以下の業務継続のセキュリティ実装を理解する
・ ユーティリティ
・ 高使用性とフォールトトレランス
・ バックアップ
<例題>(ウチダ人材開発センタ発行「Security+
COMPLETEテキスト」より抜粋)
災害発生時から情報システムを24時間以内に復旧させるために選択するサイトは次のうちどれでしょうか。
A. コールドサイト
B. ウォームサイト
C. ホットサイト
D. モバイルサイト
<例題>
災害から情報を守るための方法として適切なものは次のうちどれでしょうか。
A. ハッシュ暗号
B. パスワードによる認証
C. ファイルシステムのアクセス許可
D. バックアップ |
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