CompTIA(コンプティア)は、IT業界団体としてワールドワイドでCompTIA認定資格などを通し、健全な人材の育成に貢献しています。


 

CompTIA Breakaway カンファレンスに参加!

CompTIAでは、設立当初の1984年より、企業間のコミュニケーションやIT業界の新たなトレンドを学ぶ場として「CompTIA Breakaway」を年に1度開催しています。 毎年1,000人以上の方が参加される大きなイベントで、3日間で基調講演を含め約100のセッションが開催されます。また、毎年、IT業界を牽引された企業や個人の方を表彰する盛大なレセプションが開催されます。

2006年のCompTIA Breakawayでは、CompTIA認定資格に対する力強い支援に対し、リコーテクノシステムズ株式会社 経営管理本部 人材開発センターの関 伸夫 様に「CompTIAチェアーマン賞」を進呈させていただきました。
現在、リコーテクノシステムズ鰍ナは、国内のメンテナンスサービスグループとサービスロケーションのための総合トレーニングプログラムの一部にCompTIA認定資格を活用し、迅速な対応サービスを日本全国のカスタマに提供するプロフェッショナルの技術スキル、カスタマサービススキルの強化を図っています。

CompTIA Breakawayに参加いただきました関様には、Breakawayの雰囲気をよりリアルにお伝えするため現場レポートをお願いいたしました。突然の海外出張に際しての関様の英会話レッスンの様子や会場までの「珍道中」も楽しくレポートいただきましたのでご覧ください。

※以下からは、関様よりのレポートになります。 写真も全て関様よりご提供いただきました。

 

■受賞の連絡

それはCompTIA日本支局を通じていただいた以下のメールから突然始まりました。

リコーテクノシステムズ株式会社
経営管理本部 人材開発センター 関 伸夫 様

件名:2006 CompTIA Chairman's Awardの受賞について

いつもお世話になっております。

表題の件、毎年8月にCompTIA Breakaway Conferenceという大きなイベントが開催されるのですが、今年は、2006 CompTIA Chairman's Awardというカテゴリで貴社が受賞されましたことをご報告致します。
受賞された皆様は下記の通りです。

Sandy Ashworth, Unisys
Derek De Vette, Diskeeper Corp
Mr. Nobuo Seki, RICOH TECHNOSYSTEMS(RTS)Co., Ltd.

The awards will be presented during the Breakaway Opening General Session which is scheduled to run from 2:30 PM to 4:00 PM on Wednesday, August 2nd in the Pacifica 6&7 Ballroom at the Royal Pacific Resort at Universal Orlando, Florida.


CompTIA本部のサイトから確認したり、日本支局にお問い合わせしてわかったのは、
・8月1日〜4日フロリダ、オーランドのロイヤルパシフィックリゾートというホテルでカンファレンスが開催されるが、その中で表彰したい。
・カンファレンスは時間刻み同時進行で100程度のセッションが開かれ自由に参加できる。
・総勢1500人くらいの参加者になるらしいが、日本からは私一人の参加で同行者はいない。また現地に通訳もいないし、同時通訳のシステムも無い。

つまり一人で飛行機を乗り継いでアメリカ東海岸まで行ってホテルに泊まり、イベントに出て知らない外人さんたちの中で表彰を受けて帰ってくるということである。途端に頭をよぎったのは「言葉の問題をどうしよう!?」

・私はハワイから東へは行ったことが無いし、一人で海外に出たことも無い。
・もちろんアメリカ本土で国際線から国内線への飛行機の乗り継ぎなどは経験が無い。
・自慢では無いが英語は全く自信がない・・・・

■7月1日(土)〜31日(月)事前準備

短期集中マンツーマンで英会話を教えてくれる英会話スクールを探し出し、自分の英会話レベルを確認してもらったが、案の定結果は下から3段階目でほとんど初心者レベル。早速21回レッスンのショートカリキュラムを申し込み、レッスンを開始。通勤の行き帰りにもヘッドホンで英会話CDを聴いて耳を慣らし、結局7月末までに40分のレッスン19回をこなした。
英会話のレベル自体はそれほど上がったとも思えないが、初対面の挨拶に困らなくなったのと、何よりも外人と話しをしたり握手することに抵抗がなくなったのが大きかった。
でもインストラクターに「オーランド(Orland)」と言ったら、「あなたの発音ではオランダに連れていかれてしまう」と言われた。「オーランドオ」と語尾を上げるのが正しいらしい。

会社の海外出張の許可が下り、宿泊予約完了連絡もいただいたので航空券を手配。オーランドまでの直行便はないので、サンフランシスコ、ニューヨーク、シカゴなどで国内便に乗りかえる必要があるがニューヨークはラガーディア空港からJ.F.ケネディ空港に移動が必要なのでパス。シカゴは空港がとんでもなく広いのでパス。結局、サンフランシスコ空港乗り換えのユナイテッドを予約。

■8月1日(火)成田空港出発〜オーランド到着

18:00発のユナイテッドに乗り込む。乗り継ぎをスムースにするため荷物は機内持ち込み可能な大きさのスーツケース1つだけ。この大きさにおさめるために下着を紙の下着にしたりいろいろ工夫した。

機内で食事や飲み物は好みのものを頼めるくらいの会話はできたが、突然「サベトゥデ?」と話しかけられたときは??? よく聴くと「CSサーベイに今日(Today)協力してくれるか?」ということだった。Yesと言って用紙をもらったが、見開き4ページも内容がありかなり適当な回答になってしまった。

9時間半ほどかかってサンフランシスコ空港着、アメリカ西部時間11:20。まず緊張の入国管理窓口に向かう。入国管理官は見た目がもろにアメリカ人なので当然英語で話しかけられると思っていると、「もくてきは〜?」と日本語で聞かれたので咄嗟に日本語が出ず、練習してきた、「I was invited to CompTIA conference.」と答えてしまい、ま
た「なんにちいますか〜?」と問われたので、「Four days」と答えて日本語と英語があべこべになってしまった。良かったのは目的が観光ではなかったので、「What your company name?」と聞かれたが、IDカードですぐRICOH≠理解してもらえたこと。

広い空港内を国内線の乗り場に移動。携帯電話や筆記用具、小銭も身体から離してチェックを受けたのでセキュリティチェック自体はすんなり通ったが、上着や靴も脱がされた。
そして国内線なのに5時間以上も飛んでアメリカ東部時間21:50ようやくオーランド空港に到着。タクシーでホテルに向かう。

タクシーがホテルに着いた時に今回の旅行で最大のミス! チップの計算に夢中になり、札入れをタクシーの中に置き忘れてしまった。ホテルのフロントに着いてから気づいたので、ホテルに先着されていたCompTIA日本支局の岸田さんに頼んでフロントからタクシー会社に電話をしてもらったが、アメリカで失くした財布が見つかったなどということは聞いたことがないので、気持ちを切り替えホテルのバーで夕食兼用のピザとウイスキーをとりながら翌日からの打合せ。
・・・と、その時、誰かがトントンと背中をたたくので振り返ると先ほど私を乗せてきた若い黒人のタクシー運転手が私の財布を持って立っているではないですか! びっくり!
もちろん握手をしてチップも弾んだが、みんなから失くした財布が出てくるなんて5%も無い奇跡だと言われた。
すごく正直な運転手で助かったが、ひょっとしてタクシーの領収書をもらうときに彼から、「チップを含めた総額で書くか?」と言われたが、「No、メーターの金額で」と言ったら、ふ〜んという顔をされたので、「こいつは正直な日本人だ」と思われていたのならとてもうれしい。

■8月2日(水)カンファレンス
朝食はホテル内でとることにしてレストランへ。食事のメニューは日本のビジネスホテルとあまり変わらないが外人さんの盛り方は半端ではない。パンケーキを何枚も取り、洗面器のようなボウルからシロップをドボドボとかける。  コーヒーには砂糖が沈殿するほど入れ、ミルクもドボドボ入れる。他の食い物も山ほど食って飲み物はダイエットコークというのが冗談のよう。

カンファレンスが始まるまでの短い間、今回の記念にユニバーサルスタジオに走って行って買ったばかりのデジカメ、リコーGRデジタルでスナップをバシャバシャ撮影。大阪のUSJには行ったことがないので、ひょっとすると同じような景色かもと思う。
午後からのオープニング・ゼネラルセッションで講演のあと2005-2006 CompTIA Board Chairman の Gary Gillam氏(Xerox North Americaの副社長)から舞台上に呼ばれ表彰を受けた。わざわざ日本から来たと紹介されたこともあり、その途端私は有名人になってしまって、いろんな人から、「Congratulations!」と言われて握手を求められ、翌日もホテルの廊下でもエレベーターの中でも挨拶をされてとても気持ちの良い思いをしたが、2006-2007のChairman が RICOH corp.のWayne Mize氏になったので、同じリコーグループの人間が日本から授賞式に来たということで良い印象を持ってもらえたのではないかと思う。

(左写真はこのとき受賞されたトロフィー)


ただ本番の講演はスクリーンにはタイトル表示が出るだけで一方的に話しが続くので、ほとんど聞きとれない。「フィーバッ」という言葉が何回かでてきたが、これが、「Feed Back」のことだとわかったときには話ははるかに先に行っている。

この日の夜はCompTIAの John Venator President/CEOと会合。以前、ご家族と一緒に北海道いらしたことがあるということで結構日本語でのコミュニケーションがとれる。

■8月3日(木)カンファレンス

いくつものセッションが同時進行で開催されているので、パンフレットで内容を確認して参加。午前中はLenovo(レノーヴォーと発音)のWilliam J.Amelio President/CEOの講演を聞く。話している内容は一部しかわからないが、画面に創設時と現在のLenovoの社屋が出ていたので会社の発展状況はよくわかる。

午後、Education and Training Concurrent Educational Session≠ニいうセッションをパンフレットから見つけ、説明に、・・・the PC based learning・・・near future・・・≠ニ書いてあったので、てっきり近い将来のe-learningの動向などのプレゼンだと思って入って行ったところ、実はディスカッションのセッションで自己紹介と今の仕事、課題を述べるよう求められあせった。「My name is ・・・」から始めて、仕事のことまでは話せたが、その後は、「Sorry I'm Japanese only. I speak english very little.」と言ってディスカッションに入るのはかんべんしてもらった。幸い私の後ろにいたIBMのおじさんが、「Oh Good english. I speak japanese very little, こんにちわ おはよう」と言って助けてくれた。こういうときアメリカ人は人を乗せるのがうまい。感謝、感謝。

この日は夜7時半からCisco、IBM、Lenovo、Symantec、Unisys、BitDefenderという会社がスポンサーになってディナーが開催され何百人か参加していたが、私はゲストということで一番前のテーブルでHP、RICOH Corp. CompTIAの方たちと食事。ここですごく困ったのが、このディナーの出し物が、Kathy Griffin という女性のコメディアンであったこと。彼女のしゃべりにまわりのアメリカ人たちはテーブルを叩いて涙を流さんばかりにゲラゲラ笑っている。それにつきあって意味がわからないのに1時間も笑っているのはつらい。

■8月4日(金)〜5日(土)帰国

家族連れで余裕を持った日程で来ている多くのアメリカ人からは「unbelievable schedule」と言われたが、もう帰宅の日になってしまった。
朝、4時にホテルをチェックアウト。タクシーでオーランド空港に向かい、8時半のサンフランシスコ行きに乗る。
国内便の飛行機は「9・11のユナイテッド93便」で有名なボーイング757で、真ん中に通路があり、左右3席づつの配置。私の席は20Aの窓側で、これでゆっくり寝られると思っていたところに男女のカップルが登場。多分顔つきから兄妹という感じだったが、この二人の席が左右3席の真ん中に離れてしまい通路の両側に座っていた高齢のご夫婦に席を替わってもらえないか? と頼んでいたが実はこの奥さんは車椅子で乗り込んだ人で、ご主人はその介護のために通路の反対側に座っていたので、席をかわることはできずこの二人はあ〜あという感じでガックリしょげていた。それを見て日常英会話を話したくて仕方のない私は隣の女性に、「Is he your friend? or brother?」と話かけ、「Okay seat change.」と言って立ち上がった。途端にこの若い女性から、「really!!」と言われ、これ以上はないほど魅力的な瞳で見つめられ、男性からは感謝の握手を求められ、お爺さんお婆さんを飛び越えて移った席の窓側にいたサンフランシスコに帰るという女性からは、「座席に飛び込んできたのが面白かった」という意味のことを言われ、その後も隣のお婆さんの面倒も見ていたりして、狭いながらも楽しい機内でした。

この席を替ったカップルとは、「I'm japanese. Go home today. 」「Oh japanese! I'm real american.」と会話をしたので、きっとあの2人と高齢のご夫婦の心の中には、日本人=すごくいい人という図式ができあがっただろうと思う。

ブロークンなイングリッシュでもコミュニケーションをとるのは気持ちのいいものですね。
そう考えると英会話は決して特別な能力ではなく、最低限必要な能力だ、もっと勉強しておけば良かったとしみじみ思った旅でした。

 

CompTIAより

CompTIA Breakawayにて、日本国内における人材育成活動に対してAwardが進呈されたのは、リコーテクノシステムズ蒲lが初めてになります。CompTIA日本支局としても、日本国内の企業の活動が全世界に紹介されたことは大変うれしく思っております。

リコーテクノシステムズ蒲lの取り組みについては、「導入で見る資格の役割」「スキルオーケストラ」、また当局主催のセミナー「人材育成サミット2006」でもご紹介をしておりますので、ぜひご覧ください。

最後になりましたが、突然の渡航依頼にもかかわらず、快く、また英会話のレッスンまで受けた上でCompTIA Breakawayにご参加いただきました関様には、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
今後の益々のご活躍を心よりお祈りしております。

 


 

 



 
 
 

 

 

 
 

 
 
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