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2021年版 最も人気のあるIT資格(CompTIA米国本部ブログより)

2021/03/31

米国本部ブログ: Most Popular IT Certifications for 2021


most-popular-it-certifications.pngGlobal Knowledge 2020 IT Skills and Salary Report が公開され、ワールドワイドで人気の高いIT認定資格リストが発表されました。このレポートによると、ITプロフェッショナルの87%が、少なくとも一つの認定資格を保有し、40%近くが次のステップとして資格取得を目指しているといいます。もちろん、キャリアアップや給与アップの可能性は、資格取得の大きなメリットですが、それだけに限りません。

認定資格を取得すると、ITプロフェッショナルは即座に次のようなメリットを認識します。
● 仕事の質の向上
● 仕事へのエンゲージメントの向上
● 仕事のスピードの向上


IT認定資格が人気である理由

ITプロフェッショナルが資格取得を目指す理由を深く掘り下げると、明らかなことが一つあります。それは、必ずしもお金に関してではないということです。もちろん給与アップは望ましいことですが、資格取得を後押しする原動力はそれだけではありません。

事実、ITプロフェッショナルは知識と専門能力の開発にハングリーであり、自身の専門知識の拡大に熱心に取り組んでいるのです。そうした姿勢は何事も可能にします。

IT認定資格は、仕事の効率を上げる
給与はさておき、最近一つのIT認定資格を取得した人は、仕事の効率の向上を報告しています。

● 52%は、仕事の質が向上したと回答
● 36%は、仕事へのエンゲージメントが向上したと回答
● 31%は、仕事のスピードが向上したと回答

これらの数字について考えてみてください。新しいIT認定資格を一つ取得するだけで、ITプロフェッショナルの半数以上が、自身のスキルセットが職務においてさらに高く評価されていると感じています。さらに・・そう感じているのは彼らだけではないのです。

IT認定資格は、スキルを検証する
IT採用マネージャーも同意しています。認定資格の価値はほぼ一致した考えのようです。ワールドワイドの意思決定者の94%が、認定資格を取得しているチームメンバーは、受験コストを超えた付加価値を提供すると回答しています。採用マネージャーは、取得スタッフの具体的なメリットをあげています。

● 52%は、認定資格は組織内のスキルギャップを埋めると回答
● 44%は、認定資格は生産性を向上すると回答
● 43%は、認定資格はクライアントニーズを満たす上で有効と回答
● 36%は、認定資格はトラブルシューティングの時間を短縮すると回答
● 35%は、認定資格は競争力を高めると回答

認定資格を取得しているプロフェッショナルは、スキルギャップに貢献し、クライアントニーズを満たし、生産性を上げるのです。こうしたメリットを望まない企業が存在するでしょうか?


2021年のベストなIT認定資格は?

IT認定資格の価値が確かなものであることはわかりました。次はどの認定資格プログラムを選択するかです。2021年に需要のあるIT認定資格を見てみましょう。

10-most-widely-held-it-certifications-worldwide.png

● サイバーセキュリティ認定資格
今年、トップ10リストの3割はセイバーセキュリティ関連であり、リスク軽減とセキュリティ防御に重点を置いた継続的な取り組みを鑑みることができます。IT意思決定者にとって、サイバーセキュリティ人材の採用が最も困難であるため、この数字に期待ができます。

事実、ワールドワイドの意思決定者43%が、ITセキュリティのポジションを埋めるのに苦労しています。この割合は、わずか1年前の38%からの増加です。この分野の需要はすでに高く、スキルギャップは拡大の一途をたどっています。つまり、サイバーセキュリティ認定資格は、ITプロフェッショナルが検討することができる最良なキャリアパスの一つと言えます。

サイバーセキュリティ認定資格のなかで、Certified Information Systems Auditor(CISA)はワールドワイドで最も人気で(女性のITプロフェッショナルの間でも最も人気がある認定資格でもあります)、ISACAのCertified Information Security Manager(CSIM)とCompTIA Security+はそれぞれ2位と3位となっています。

● ITIL
ITIL® Foundationは、2020年最も多く取得された認定資格です。ITIL Foundationは、ITILフレームワークの理解と、ITサービスマネジメントの強化を目的としたフレームワークの適用を検証します。ITIL認定資格を取得し、サービスマネジメントに携わる人は、平均給与120,617ドル(北米)というデータがあります。

CompTIA IT Fundamentals(ITF+)は、高度なエンドユーザータスクを実行するために必要な基本的なITスキルと知識に焦点を置いていることから、ITキャリアを検討する人たちにとって有効な選択肢です。

● Cisco認定資格
次にCisco Certified Network Association (CCNA) Routing and Switching そしてCisco Certified Network Professional (CCNP) Routing and Switching の両方がトップ5にランクインします。Routing and Switchingは、ワールドワイドで人気の高いCisco認定資格の中でもダントツ人気といえます。

CompTIA Network+のようなベンダーニュートラルのIT認定資格は、あらゆる製品機器における業務に必要なスキルを評価し、ベンダー認定資格に備えるための基本的なスキルを提供します。

● CompTIA認定資格
おなじみの3資格が最も人気のある認定資格のリストにランクインしています。CompTIA A+CompTIA Network+CompTIA Security+ が、ワールドワイドで最も多く取得されている認定資格のトップ10に入るのは納得であり、また、これらすべて女性に最も人気のある認定資格リストにも含まれています。

● Citrix認定
The Citrix Certified Association - Virtualization (CCA-V)資格は、ITオペレーターおよび管理者がXenDesktopソリューションを管理、保守、監視、トラブルシューティングするために必要なスキルを検証します。

● Amazon Web Services (AWS) 認定
AWS Certified Solutions Architect - Association認定は、トップ10を締めくくるかたちでランクイン。ソリューションアーキテクトの役割を果たす個人を対象とした認定資格で、試験では、AWSテクノロジー上で安全かつ堅牢なアプリケーションを設計しデプロイするための知識を効果的に使うことのできる能力を検証します。

CompTIA Cloud+は、ベンダーニュートラルな認定資格であることから、あらゆるベンダー製品に適用できる知識とスキルの基盤を構築し、ITプロフェッショナルがクラウドプロバイダーの類似点や相違点を比較する上で有効です。

将来を見据え多くのITプロフェッショナルは、主に組織がクラウドテクノロジーの導入と実装を強化していることから、より多くのクラウドコンピューティングスキルの習得を計画しています。


IT認定資格を取得すべき理由

エントリーレベルの仕事から、専門的なIT職まで、CompTIA認定資格は職務パフォーマンスに確実なインパクトを与えます。IDCの調査結果では、CompTIA A+およびCompTIA Security+認定資格を取得している志願者/スタッフは、これらを取得していないプロフェッショナルよりも優れていることが分かっています。

ホワイトペーパー「Impact of CompTIA Certification on Performance(CompTIA認定資格がパフォーマンスに与える影響)」では、特にCompTIA認定資格を取得しているITプロフェッショナルについて、自信などのソフトスキル、知識、信頼性、パフォーマンスの向上を文章化した結論を示しています。

● 自信:認定資格を取得している従業員は、自身のスキルにより自信があります。そうした自信とともに、積極的なソリューション、独創的な思考、ハイレベルな問題解決能力が創出されます。

例えば、CompTIA Security+認定資格保有者は、「仕事を成功させるために必要な知識とスキルを持っている」と回答する割合が85%も高い傾向があります。

● 知識:当然、新しい分野のITトレーニングが増えることで、より多くの知識が得られます。そうした知識により、高いレベルでの決断さらに実行することが可能となります。

事実、業務経験1年のCompTIA認定資格保有者は、3年の経験を持つ認定資格を保有しないITプロフェッショナルと比べて、24%~52%多いドメインの知識が(パフォーマンスを通じて)示されています。

● 信頼性とパフォーマンス:自信と知識が揃えば、信頼性とパフォーマンスが伴います。理論的な観点から見て、意思決定を行い、職務をこなすことができる人物としてどちらを信頼しますか?より多くを学び、自信を身に付け、より価値のあるメンバーになるため努力した人でしょうか。それともわずかなスキルや知識を持つ人でしょうか。これが、雇用主は認定資格を有するITプロフェッショナルに信頼を置く理由です。

ITサポートとサイバーセキュリティの分野においてCompTIA認定資格を取得するプロフェッショナルは、関連する職務において、認定資格を保有しないプロフェッショナルよりも最大53%も効率よいパフォーマンスをすることが分かっています。さらに、継続的にトレーニングや認定資格に取り組むITスタッフは、高いレベルの知識とパフォーマンスを維持する一方で、認定資格を保有しないスタッフの知識は、継続したトレーニングなしでは4年間で最大25%低下することが示されています。


IT認定資格の需要の高まり

Burning Glass Technologiesのデータによると、2020年1月から2020年12月までに掲載されたIT求人募集において、以下一つ以上のCompTIA認定資格を条件としていた件数は108,463件でした。

● CompTIA A+ (34,107)
● CompTIA Network+ (27,396)
● CompTIA Security+ (70,625)

これらの数字は、ITプロフェッショナルがIT認定資格(特にCompTIA)の取得に熱心であるだけでなく、志願者はこれら資格を予め取得していることが望ましいとする雇用主からの変わらないメッセージでもあります。

もちろん、取得する認定資格の数は、平均給与にも反映します。Global Knowledgeによると、6つ以上のキャリアに反映した認定資格を取得するITプロフェッショナルは、年間91,643ドルを稼ぐというデータがあります。北米では、6つ以上の認定資格を取得している人は、1つしか持たない人よりも13,000ドル多く稼ぎます。言うまでもなく、より高いレベルの認定資格には、より高額な給与が伴います。

IT認定資格を取得することで得られるすべてのメリットを見ると、非常の多くのITプロフェッショナルが情熱を持ってIT認定資格に取り組む理由が分かります。自信、幅広い知識、信頼、一流のパフォーマンス、迅速な昇進と上向きのキャリアパスはすべて、IT認定資格を取得すべき理由です。そこから最終的に、給与アップにつながるとなれば言うことはありません。


CompTIA認定資格を取得するには

CompTIA認定資格は、業界の資格という長年の歴史があり、(取得することで)雇用主が求めるITスキルを証明することができます。さらに、私どもの豊富なリソースは、CompTIA認定資格のための学習に役立つだけでなく、自身の市場価値を高めることができるのです。